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XR Kaigi 2024 レポート

本記事はD1-Labの松澤が担当いたします。
2024年12月11日から13日の3日間、東京ポートシティ竹芝にて「XR Kaigi 2024」が開催されました。XRやメタバースをはじめとするバーチャル領域の最前線を体験できる、国内でも有数の業界カンファレンスです。今年も多くの参加者が集まり、熱気に包まれたイベントとなりました。私も会場を訪れましたので、その模様をレポートいたします。

XR Kaigiとは

XR Kaigiは、「共有し、繋がり、高め合う」をテーマに掲げたイベントです。開発者、クリエイター、経営層、マーケティング担当者、そして学生まで、バーチャル領域に興味を持つあらゆる層が対象です。今年で6回目を迎え、会場には3000人以上の来場者が見込まれました。

主催は、VR/AR/MR専門メディア「Mogura VR」を運営する株式会社Mogura。業界に精通した経験を活かし、質の高いセッションやネットワーキングの場を提供するイベントとなっています。

ブースレポート

会場ではボリュームのある展示が多数あり、一日かけてもすべてのブースを回るのは難しいほどでした。その中から、私が体験した展示をいくつかご紹介します。

日本 XREAL 株式会社、株式会社Gugenka

XREALとGugenkaによる初音ミクのデジタルフィギュアのプロモーション

最新のARグラス「XREAL Air 2 Ultra」と「XREAL One」が展示されており、より高精度なAR体験が可能なデバイスとして注目を集めていました。また、株式会社Gugenkaとのコラボレーションにより、デジタルフィギュア「ホロモデル」を活用したデモが披露されました。このデモでは、初音ミクをはじめとする人気キャラクターが登場し、ハンドトラッキング機能を使ったAR体験が多くの来場者を魅了しました。

株式会社MAWARI

株式会社MAWARIブース

同社のブースでは、「Spatial Streaming」と「Mawari Network」の技術が紹介されました。高解像度の3Dオブジェクトデータをリアルタイムでストリーミング配信可能にする技術で、MRデバイスを用いたリアルタイムコミュニケーションを試せる場が設けられていました。高解像度とリアルタイム性を両立する技術力が印象的でした。

株式会社ハシラス

GATZUNT XRの乗り物の仮想体験ができるデバイスの一部

MRを活用したデモツール「GATZUNT XR」を体験しました。音声認識やハンドトラッキング、ハードウェアデバイス連携などを組み合わせたエンターテイメント性の高いプロモーションツールとして注目されており、今後の活用が期待されます。

株式会社ナイアンティック

NIANTICのVPSについてのプロモーション

同社ブースでは主に「Scaniverse」と「VPS」の展示が行われました。Scaniverseはスマートフォンで簡単に周囲を3Dスキャンし、共有できるアプリで、新技術「Gaussian Splatting」を活用することで、より鮮明で高速な3Dモデル生成を実現しています。また、VPSはセンチメートル単位の位置精度を提供し、現実世界とAR体験を深く融合させることが可能です。これらの技術は、開発者にとって魅力的なAR体験の構築をサポートするものとして期待されています。

株式会社NTTコノキュー

新型XRグラス「MiRZA」

新型XRグラス「MiRZA」が注目を集めていました。このデバイスは軽量かつスマートフォンとのワイヤレス接続が可能で、特にビジネス市場をターゲットにした設計が特徴です。今後の動向が楽しみなデバイスの一つです。

岐阜大学デジタル創作サークル

カメラマン体験の様子

XRkaigiに出展しているのは企業だけではありません。岐阜大学デジタル創作サークルがフォーミュラレースのカメラマンを体験するコンテンツを展示していました。ハードウェア連携を活用した高度な技術の発表が行われており、学生らしい独創的な取り組みが光っていました。

イベントを振り返って

今回ご紹介したブース以外にも、技術力やクリエイティビティに富んだ展示が数多く行われていました。XR Kaigiは、XRやメタバース技術の可能性を多くの人々と共有できる貴重な場であり、バーチャル領域への期待が一層高まりました。
来年のXR Kaigiでは、さらに進化した技術や新たな挑戦が見られることでしょう。興味をお持ちの方は、ぜひ来年のXR Kaigiに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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