見出し画像

スキャンダル

日本では2020年春に公開された。
原題は「Bombshell」。

爆弾・衝撃ニュース、という意味のようだが、
日本人には馴染みの薄い英語だろうか。

2016年に実際に起きた、FOXニュースの創立者、
ロジャー・エイルズのセクハラに対する、
女性キャスターの告発を描いている。

シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、
マーゴット・ロビーが競演した。

アメリカの社会課題を主題にした映画は、
もの凄い勢いで増えている。

2016年はトランプ共和党が、
オバマ民主党から政権を奪った年だ。

その頃の、ニュース・メディアの分断が、
いやもうこれが世界の最先進国家か、
というくらい悲惨な実態が描写される。

それがまた4年後の大統領選挙の直前に、
公開されるあたりが、いかにもハリウッドらしい。

僕も2016年の大統領選挙は、
開票速報をネットで見守っていた。

2001年の同時多発テロ事件から15年、
アメリカは再び、強いアメリカを求めていた。

2020年は、またリベラルに戻った。
中国は、喜んだことだろう。

21世紀FOXが欲しかったディズニーは、
2019年にFOXの映画娯楽部門を買収、
ニュースなどメディアは、FOXグループに残った。

ディズニーはすでにABCを所有していたからだ。

FOXニュースはある意味、
リベラル偏重のニュース・メディアに、
一石を投じたのは間違いない。

アメリカ東海岸のビジネスマンは、
どのニュース・メディアを観ているのか。

そういう報道を、
日本のニュース・メディアに期待していたが、
これまた残念なことに、
現地の報道はほぼ独自取材ができないのが現実だ。

トランプと共に、
FOXニュースはトップの座を奪われた。

実態を映画でしか学べない。
本当に情けない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?