心を開いて
僕は父親が好きだった
無口で不器用で
大きな背中が物語った
僕は父親が恐かった
内に厳しく外に優しい
なんでも知っていた
そんな父親に逆らい
いや超えたかったのだろう
僕は家族に優しい
父親になりたかった
ぜんぜんだめだ
自分に優しく家族に厳しく
ぜんぜん違った
無口で不器用は同じなのに
家族を持って初めて
父親をやってみたけれど
今は我慢すれば
夢に近づくわけじゃない
今は用心すれば
安心なわけじゃない
心を開いてみる
それで少しは成長できたか
父親の成長日誌
九十九日で
いったん幕を閉じてみる
父親という道は明日からも
延々と続いていく
3.9
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