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ベートーヴェン交響曲第7番

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この曲をいつか演奏する日を夢見ていた、クラシックもロックも好きな、熟年素人チェリストの、悪戦苦闘の物語のはずが、鎮魂歌へと変わる、激動の半年を散文詩に。
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2024年6月の記事一覧

第六章

第六章

急逝されたコンマスの代理も決まり、お嬢様の妹さまの参加となる。ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、さらにホルンもサポートメンバーが加わり、本番前日のゲネプロは実に重厚な音が構築された。特にティンパニとトランペットは、ベートーヴェンならではの音を創り出していた。
そこまで冷静でいられたわけではなかったが、音の厚みで少し気楽に弾けたのかもしれない。迷ったり立ち止まったりして、ここはもっとできるな、と

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