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【4/25】ヴィエリチカ岩塩坑で岩塩買ったりとか

朝ゆっくりめに起床し、昨日の残りのバゲットを食べる。美味しいが、固い。なるほど、こうなるから卵と牛乳でふやかしてフレンチトーストとかにするわけね、と思う。普段バゲットをまるまる1個買うことなんてないから、「バゲットが固くなる」って、わかるけどどういうことなのかあまりわかってなかった。変な日本語だ。意味はわかるけど、どういうシチュエーションでそうなるのか想像したことがなかった、かな? とにかく、なるほどね〜と小さな納得。

そしてのんびり支度をしたあと、この日はクラクフからバスに40分ほど乗り、ヴィエリチカ岩塩坑のツアーに参加するのだった。バスの乗り場は昨日確認しておいたのでばっちり。

12時過ぎにアパートメントを出て、12:27のバスに乗車する。バスの中でうとうとしているうちに、13時過ぎ頃にヴィエリチカ岩塩坑の入り口に到着。ガイドさんとの待ち合わせは13:50である(内部が入り組んでるからだと思うけど、ガイドさんと一緒じゃないと入れないのだ)。近くのお土産屋さんを先に物色すると、岩塩坑なので当たり前だが、岩塩ライト、食用の塩、バスソルト、岩塩彫刻、などなどとにかく塩の土産が並んでいた。

ヴィエリチカ岩塩坑の入り口

ところが、待ち合わせ時間になっても指定の場所にガイドさんが来ない。というか、ガイドさんどころか、13:50になっても誰もいない。私が場所を勘違いしているのか〜?と別の列に並んでみると、「あんたはあっち」と元いた場所に追い返される。小雨降ってるし、寒いんですけど…。困っていると、どこの国の人かわからないが私と同様に「?」となっているご夫婦と出会い、私だけじゃなかった!とちょっと安心する。「ガイドさん来ませんね」などと英語で言いながらもうしばらく待つ。私はスニッカーズを食べながら小雨に打たれることになった。

結局ガイドさんは14:00ちょうどくらいに現れ、そしてどこにいたのか知らないが参加者がなんだかんだで30人くらい集まり(みんなまじでどこにいたんだよ)、ヴィエリチカ岩塩坑のツアーが始まった。

ヴィエリチカ岩塩坑とは、1250年から1950年頃まで稼働していた巨大な岩塩採掘場である。ちなみに、世界で最初にユネスコ世界遺産に登録された場所でもあるらしい。洪水のリスクがあり1996年には商業採掘は中止されたそう。

階段を下りきったところ

入ってすぐ、まず階段をめちゃくちゃ下りる。もう着いたかな、と思うとまだ下りる。そろそろ着いたでしょ、と思ってもまだまだ下りる。もはや着くとか着かないとかいう意識がなくなり瞑想状態に突入したところで、やっと底にたどり着く。普通のツアーで見学できるのは地下135mまでだが、全体では地下約300mまで続いているとのこと。

英語のツアーなので話の内容は1/3くらいしか理解できなかったが、地下をガイドさんに連れ回される。道は入り組んでおり、これは確かに、個人で入りでもしたら道に迷って地上に出られなくなると思った。そして私はこういうとき、「もしこの集団と離れたら…置いて行かれて出られなくなったら…」と勝手にびびりまくるタイプなので、遅れをとらないようガイドさんの後ろをぴったりついていく。今回、ポーランドはアウシュヴィッツを訪れることが主な目的で来たので、中世の歴史はほとんど調べていなかった。帰ったらいろいろ本を読みたいなあなどと考える。

細い道がたくさん

現在ポーランドの首都はワルシャワだが、かつての首都はクラクフだった。そしてこのヴィエリチカ岩塩坑で儲かる塩が、ポーランド王国の大切な収入になっていたんだと。

さらに進む。ヴィエリチカ岩塩坑の観光ハイライトは、聖キンガ大聖堂である。彫像、レリーフ、そしてなんとシャンデリアまですべて岩塩でできている。かつての坑夫たちが作ったらしい。凝りすぎでは…? この聖キンガ大聖堂ではちょっと長めに時間をとるとのことだったので、写真をぱしゃぱしゃ撮った。

聖キンガ大聖堂
塩、塩
このシャンデリアも、塩

聖キンガ大聖堂を過ぎると、巨大な池(池?)。洪水のリスクが云々とガイドさんが言っていた気がする。「クレイジージャーニー」にすごく昔に出ていた洞窟探検家の吉田勝次さんを思い浮かべる。ヴィエリチカ岩塩坑は吉田さんが探検するような狭い場所ではまったくないが、洞窟にいるとき水位が上がってきたらどうすればいいんだっけ…と無駄なことを考える(英語がちょっとしかわからんので無駄なことばっかり考えている)。

巨大な池(?)

岩塩シャンデリアがあるのは聖キンガ大聖堂だけではない。他のとこにもたくさんある。

最後に、お土産売り場だったりレストランだったりトイレだったりがあるスペースを抜け、英語ガイドツアーは終了した。岩塩(食用)を自分用のお土産に買う。10ズオティー(だいたい320円)。

レストラン。誰もいないが…

帰り、クラクフに戻るためにバスを待っていたら、どこの国の方かわからないご夫婦に次のバスの時刻を尋ねられる。教えてあげるも、あとからその時刻は間違っていたことに気づく。すいません…ただし、間違っていたのが2分くらいだったので、気づかれていなかった可能性が高い。

問題なくクラクフに戻り、市場に行きたかったけど、時間が遅くて閉まっていそうだったので断念。スーパーでマッシュルームとブイヨン、レンジでチンするピエロギと、謎のおにぎりとスキットルズを買う。謎のおにぎりは、翌朝が早いので朝ごはん用だ。普段は朝食をとらない派だが、明日はアウシュヴィッツ博物館の見学で、昼食がかなり遅くなりそうなので念のため。

レンジでチンするピエロギ!

ちなみに謎おにぎりの味は本当に謎だったが、海苔の貼り方(フィルムの剥がし方)が日本のコンビニおにぎりとまったく一緒だったので上手にできました。絶対ビリビリになると思った! ていうか、日本人以外は海苔を消化できないって嘘じゃんね。ポーランドに普通に海苔のおにぎり売ってるじゃんね!(※あとでちゃんと調べたところ、「生海苔」は日本人しか消化できないとのこと。焼き海苔は平気らしい)。

夕飯は、マッシュルームとピエロギをスープに入れて食べた。水餃子入りスープ的な、そういうものを想定して…見た目が悪すぎるので写真は自粛するが、1人で食べるぶんには普通だった。翌日に備えて早く寝る。

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