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杉並区教育委員会と先生とサイボウズと

社長室改め、ソーシャルデザインラボの前田小百合です。
前回の記事から、少し間が空いてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
年度が変わりあっという間に夏・・・・。早いですね。。焦ります💦

1つご報告を。
5月に、私が所属していた「社長室」は、「ソーシャルデザインラボ」に名称変更しました。
名前を変えるにあたっては、社内の他部署のメンバーも関心を寄せてくれて、アドバイス、時には反対意見もいただきました。
その上で決まった名前なので私自身とても愛着を持っています!

名称変更し、同時に私たちの取組みについて報告書を作成し公表したところ、新たに関心を寄せてくれる方もいて、とても嬉しいです。
名称変更の経緯や名前に込めた想いなど、こちらの記事をご覧いただけると嬉しいです。記事内に報告書のリンクも貼っております。

さて、今回は杉並区教育委員会と杉並区立小中学校の先生と一緒に行っている取組みについてレポートします。

杉並区教育委員会と関わりのきっかけ

今回のきっかけは、若干異例?なものでした。
私はサイボウズの仕事として、学校の働き方改革のお手伝いをしています。
その取組みについて杉並区教育委員会の担当者に「杉並でもこんなことができるといいですよね」と紹介つつ、『杉並区の教育現場に貢献できること、何かやりたい』と私から熱く申し出🔥をしました。
そして明確な目的は決めず、まずできることから一緒にやってみませんか、ということで始まりました。
(この時、エフェクチュエーションのお話をし、共感していただきました。「役所はどうしてもゴールを決めてそれ通りに進めるというやり方になる。そうすると、起こりうるリスクなど考え始めたら何も始められない。。。小さく、できるところから始めてみる、ということをやってみよう。」となったわけです)

「まずはサイボウズに来てみませんか」先発隊が来社

すぐにできることとして「サイボウズに来てみませんか?」と投げかけました。
というのも、ここ最近、教育委員会、先生、生徒と関わる機会が増えていて、
皆さんにサイボウズのオフィスツアーをすると、とても多くの気づきを持ち帰っていただけるという手応えを持っていました。
公立学校は、校舎が古い・暗い・寒い・暑いというびっくりするくらいの悪環境で、保護者として学校に行く度に「もっと快適で、創造力が掻き立てられるような場所だったらいいのに」と思ったものです。
そういう環境にいる学校関係の皆さんだからこそ余計に、サイボウズのいわゆる先進的なオフィスに来ると刺激的⭐️なようです。

ということで、教育委員会の方と校長先生の総勢9名で、サイボウズに来てくれました!

とっても楽しそう

サイボウズの配信スタジオを見て「うちの学校の放送室、こんな感じにできるといいな」というコメントや、

こちらは来客エリア。コンセプトはPARK「公園」

↑の様子を見て、「こんな雰囲気の部屋を作りたいな」というコメントも。
ハンモックとかあるといいですよね。

サイボウズで教育委員会研修を

杉並区教育委員会が、管理職候補の先生たちに向けた研修を実施しています。2023年5月から、テーマ別に3つの分科会に分かれ活動するとのこと。
先生に、普段触れない分野のことについて、とにかく”考える”機会を持ってもらう」「普段接点がない人の話を聞くことで、視野を広げてもらう」という狙いがあり、
外部講師の話を聞く機会を持ちながら、翌年2月に発表の場があるとのことです。私は外部講師として7月の研修1コマを持つことになりました。

先発隊として来社してくれた教育委員会の方から、「サイボウズの雰囲気を、管理職候補の先生たちにも味わってほしい!」というリクエストを受け、
7月の研修はサイボウズオフィスで実施することになりました。

オフィス見学

PARKがテーマの来客エリアに続き、オフィスエリアも見学。

完成して1年ほどの一角。会話が弾みそうなスペース。


ここは集中して仕事をする人向け。電話やおしゃべりは原則禁止のエリア。

サイボウズでは集中してワークができる場所を自分で選びながら仕事ができるようにいろんな環境を整えています。

見学の後はサイボウズのご紹介と対話の時間

サイボウズについて紹介をしました。
私たちが何を目指し、どんな文化を大切にしながら活動をしているのか。

サイボウズ紹介の後は、各分科会に分かれて、テーマに絡めた対話の時間となりました。
サイボウズのメンバーもチームに入り、サイボウズでの取組みについて質問を受けながら対話に参加しました。
先生たちのチーム分け
ー第1分科会: VUCAの時代の学びを実現する学校経営
ー第2分科会:教育データを利活用した教育DXを実現する学校経営
ー第3分科会:個人と組織の社会情動的スキルが高まる学校経営

当日は写真を撮り忘れました💦

キントーンもご紹介

実は、先生たちへの紹介としてキントーン環境を準備していました。
ただ先生たちはPCを学校外に持ち出すことはできないということで、私用スマホや私用タブレットを使ってログインや簡単な操作を試してもらいます。

キントーン上でのコミュニケーションができる状態まで確認することができました。
本当は先生が普段、学校で使っているPCやタブレットで操作ができると、もっとコミュニケーションしやすいんですが。セキュリティの観点で許可できていないのがなんとも残念なところ。

キントーンの画面は、スマホで見るとこんな感じです。

オンラインで対話の場が生まれるのか!?

各分科会は学校を跨いでいるので、先生たちは離れた場所にいます。
分科会という形で継続活動するチーム研修なので、研修会で知ったこと、研修会の対話で話題になったことなどを元に、普段の仕事や生活の中で気づくこと、繋がることが多くあり、研修の効果も高まりそう。ということで、、、
キントーンでオンラインでの対話の場が生まれるのか。先生たちがそれぞれの気づきを発信し合い、対話量を増やすことができるのか。
これを杉並区教育委員会と一緒に取り組む育苗実験として据えました。

せっかく同じ杉並区にいる先生たち。学校を超えたチームワークが生まれてほしい。

これの実験にはもう一つの狙いがあります。
他の地域を含め、学校の先生とお話をする機会がありますが、先生という職業は、なかなか先生同士がチームになりにくい、ということを聞きます。クラスを持つ一国一城の主、として、クラス間でいい意味で競争させることで、より良いクラスづくりをする、ということをしてきたとのこと。
最近は、教科担任制が導入されたこともあり、学年の担任全員で子どもを見ましょう、という流れになってきているようではあります。
しかし「1人の先生が先進的なことをやると、他の先生がついていけないからやめましょう」という流れもまだまだあるように見えます。

一方で、学校内で教材や授業の内容を共有している事例もあります。

せっかく同じ杉並区にいるのだから、
学校を超えて、先生たちがもっと繋がり、チームになり、助け合えたら。

この実験を通して、小さくても、次の一歩に繋がったらいいなと思います。




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