覆された神論

画家でなく詩人であって少しこころが弱くてよかった タクシーを止める

陰謀説ならどれだけよかったか ありのままの自分を殺す年月をおもう

祈られるのがむずがゆくてあくびする 俺にはそんな価値すらもない

きっと幾つもの連絡と意向と独断と哀れみ 死ぬには易しと理由を並べる

死の谷のホームは閉ざされたぶん地上では自己肯定している

いいワイン開けてもいいか? ほらそうだ、地上に上る前だってのに

憐れみに関節が緩んでいる 出自を呪う ひも人形

自らを見つめて笑う あまりにも哀れが過ぎるぜ なぁ神様

王将だ、でビールだ。世捨て人のように計画とやらを神に問う

あと何回絶望をしらなければならない、容易く実存なんて言うな、腹立つ

皮肉屋の神に囚われ愛するの定義が分からん何が愛なんだ

憐れみを求めず憎しみにバトシェバの最初の子のような気分

何不自由ない生活を送ってきた それにしてももう疲れた生活に

神の計画に我があるならこれほどまで愛する者を赦してくれない

大罪を赦してくれない神様を俺は裏切ることができない

慰めに砂を拾って風にまく 悲しみはもう幾つも余る

王将で、ビールだ。日の下で労苦は空い全て風のようだ

爪に土を刻んだ人もいる まっさらな手を見て生きる

優しい自分を殺してしまいそうだから明るく生きる生きる明るく

万事塞翁が馬好好爺のたまう 捕囚期の預言者

計画は白紙で出され我々が頭こねくり人を拵える

ビールは偉大だ。どんな口下手も雄弁家にする。皮肉だ

神殺しだ、本質的な神殺しだ。あなたが思うような神ではない

神は偉大だ。必ず人を殺しにかかる。この世でそれを逃れたのは一人だけだ

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