八日目の割礼【呼吸】

【・は呼吸を表す】

「この世で・最も美しいのは・何ですか?・」「新たな命が・息をする」・
――産声にある・
「それでも、・愛されたの・でしょうか?」・捨てられた・子である僕は・
自らに・問うかの如く・聞いていた。・両親であった、・いや今も・両親である・
父母は・哀しむように・「――お前は私・たちの子だ。・昔から・そして今もだ」・
飢えている・愛が叫び出す。・この世で独り・似ない父母の・愛こそが
最も貴く・それ故に・最も残酷で・「――昔から・そして今もだ」・
その愛が・大きくて怖い・「僕はもう・愛が怖いんだ」・――むせび泣いていた・
      反歌
イサク奉献 生まれた日から愛に飢え泣き叫んでいた八日目の割礼

皆様が、読めていれば、いいです。
散文ではなく、長歌という形式(←詳しくは検索)を現代的な言葉や発想で読んでいます。
ここまで、読んでいる貴方は、読める人ですから、是非、過去作品を読んで下さい。
そして、これからも宜しくお願い致します。

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