八日目の割礼

「この世で最も美しいのは何ですか?」「新たな命が息をする」
――産声にある
「それでも、愛されたのでしょうか?」捨てられた子である僕は
自らに問うかの如く聞いていた。両親であった、いや今も両親である
父母は哀しむように「――お前は私たちの子だ。昔からそして今もだ」
飢えている愛が叫び出す。この世で独り似ない父母の愛こそが
最も貴くそれ故に最も残酷で「――昔からそして今もだ」
その愛が大きくて怖い「僕はもう愛が怖いんだ」――むせび泣いていた
      反歌
イサク奉献 生まれた日から愛に飢え泣き叫んでいた八日目の割礼

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