過去作が、過去になった

 ライトバース、かなり難しい。
 そして、それを至高として過去作を見ると
 どれだけ説明過剰で
 どれだけ言葉が固いか。
 あれだけ大好きだった作品が
 固すぎる、ごちゃごちゃしている
 メッセージが交錯している。

 私の中で、「山」と「親子」は繋がる。
 私の中で、「生贄」と「贖罪」は繋がる。
 私の中で、「命」と「胤」に、途方もなく影響される。

 いつか、この作品を誰かに批評されたい。
 いくら美意識が変わっても、
 この祝詞のような固さも私の一時代だったと
 思い返したい。

 今やライトバースのトリコになっている
 今の私は、言葉を削るだけ削りたい、
 という衝動にかられている。
 しかし、それでも残る一言というのは
 思いも暗喩もイメージもモチーフも
 携われた一言になる。

 ライトバースに魅了されてから
 この粗い
 2022年度新人賞用の作品を
 ある種、公開させることを厭わなくなった。
 是非、お読み頂きたい。

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