預言の誕生

我が命 多くの者に支えられ、多くの嘘に身は翳る
「生命(いのち)」を問いつつ天(あめ)を観る 陽は影を落とす――
嗚呼、命を憎みはじめる。嗚呼、沈黙に心は裂ける
我が命 多くの者に支えられ、多くの愛を身に刻む
「愛」が拾った影を踏み けむりの国をすすみゆく
嗚呼、人はみな風のよう。嗚呼、人はみな仮面の劇
我が命 多くの者に支えられ、愛の喜劇を演じゆく
「神」は奇しき計画を 我を用いて進めゆく――
嗚呼、人は死に定められ、嗚呼、人は救いに与る
――愛する者よ
     反歌
命の危機 朝影宿る水面(みなも)を崩し風、身に降(くだ)り預言の誕生

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