知らない町

駅から少し離れて中華屋は外から見えないように赤い

知らない町の知らないオブジェきっと昔 文化に金をかけれた時代の

人なんて駅舎にもいないタクシーの運転手さえ隠れて眠る

タバコやめたタバコの香り思い出すやることがなければ命を減らす

知らない町の知らない俺の掌 春と名付けたアスファルトの砂

パチンコやラブホテルの外壁廃れ猫も鳴かない前世紀末

駅、それは二つを結ぶアポカリプス ホテルにギデオン テレビすらない

飯食ってビールも飲んで満たされない聖教新聞を慰めにする

帰るにも列車が来ません アスファルトに雨が打ちつける 猫と目が合う

道一つ先に行けば何でもあると、区画整理は火事の名残

セブン、ガスト、松屋、ENEOS、スターバックス。俺の知る町が道一本で出ず

我が故郷知らない町よ。いずこからあなたはここに備えられたのか

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