門外漢にも届ける

 長歌は、さぁやるぞ。でないとなかなか作れない。
 そして、発句が出てくるまでなかなか進まない。
 さらに、そこから行が進むかも定かではない。
 と、いうように、長歌に挑戦されれば、
 この詩形がなかなか難しいのが分かってもらえるだろう。

 私たちは、自分でもできそうという安易な動機で
 短歌や詩を始めるらしいが、
 実は、そこには、魂込めて作っている者たちの
 戦場であって、理念や技術が過剰で自負の強い者たちが
 戦っている歌壇に参加するのだ。
 そういうのは、始めてから徐々に分かってくるが
 どんなことにも共通するが、門外漢には
 そのような状況が分からない。

 さて、今日も30行長歌を作った。
 この30行ができるのには、それなりの苦労がある。
 しかし、比較すると弱い気がする。
 「洗練」は、ただ語が短いだけではない。
 そこに「暗喩」や「モチーフ」がなければならない。
 「重たい軽さ」を出すのは、至難の業だ。

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