名付けよ、我を

「ひとすじの血が垂れるような」の直喩にはもっと大きな暗喩がある
「親にも子にも罪はない。神の栄光が表れるためだ。さぁ立って行きなさい」
蟠る指導者たちの西洋将棋。ルークを超えて次の手は
「トリックスターの出方により悲劇にも喜劇にも転びゆく」
ーースサノオ・カインーー死火山のような腸をぶちまけた詩人
反歌
市ヶ谷に酔わされたように「三島がさぁ」と刈り上げた首筋の汗拭く
第三の神話に桟敷はいらぬ二月夭折するは我という一人
親殺し預言を果たす霧深く「煙草はもうやめたんだ」ーー海。
ーー凪になったらしいよ。帆を掲げ未開拓地へ名付けよ、我を!

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