軽薄な男(息遣い)

「会えば・軽薄な男・だったわ」と・女は動機を・そう語る・
「SNSでは・優しくて・聡明で機知に富む・好青年――」・
「仕方ないでしょ。・許せない。・ねぇ刑事さん」・憫笑を・浮かべ・虚を仰ぐ・
「文面から・私への愛が・にじんでた。・愛してる、・そう素直に・言えばいいのに」・
「何を言ってるの?・そんな訳ない。・彼は私を・愛していた」・
「そうなの。でも・実際に会ったら・軽薄な・男だった。・許せないでしょ」・
「ねぇ刑事さん。・何を言ってるの?・彼が私の・元に来たのよ。・私は被害者よ」・
「彼が私に・会いに来て・愛も伝えないで・「誰?」だって・恋人に対して・失礼じゃない。・だからよ」・
    反歌
狂おしいほど恋をしている女の眼の奥なる虚を見殺める心(ひとみ)

「・」は呼吸を表します。

作品の内容から呼吸が乱れてます。
私の近くにこのような人間がいます。
いつか何かおかしかねない、ヤバいやつです。
その人間を投影しています。
くわばらくわばら。

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