目から鱗、皮から実がポロリ。栗剥き地獄からの脱出 〜栗おこわと焼き鳥〜
とある日のお買い物の時、いつも立ち寄るお店でぼちぼち栗安くなってないかな〜と探してたら、栗剥きいらずのぽろたん栗というのを見つけたのでございます。すでにご存知の方も多いかものカモノハシではございますが、半分に切ってオーブントースターで12分焼くか600wの電子レンジで3分加熱するだけで渋皮までとれてしまうとポップに書いてあったのです。
鉄の指を誇るわたくしめでも、指の腱鞘炎と戦いながら延々とむき続けて、それも雑にやると身が減ってしまう恐怖(?)と戦いながら、、、って戦闘ものちゃうって。とはいえ、剥かずにすむのなら、と。
剥き栗使うたらええやん、と思し召しのあなた。正しゅうございます。ただ、風味や食感が違うので、やっぱり剥き立てを食べたいのです。食欲暴走族、酔狂とお笑いくださいませ。
つややかで大ぶりの栗さまたち。美しゅうございましょう?これで栗の王様、利平栗さまの半値以下ですので、もう買うしかございません。
で、半分に切って、グリルにぽん、15分くらい焼いたら、これがほんとの驚き桃の木びっくりっくりの栗さま。鬼皮渋皮がぽろっと取れるではあ〜りませんか。
ぽろっと取れるのでぽろたん栗と名付けられたのでしょうか。渋皮まで取れるので、実が減ることもなく、剥いた時より2〜3割多い気がします。いや〜、これ楽だわ〜。渋皮ごと焼いてるんで、しっかり風味も残ってます。栗って渋皮のすぐ下のところが一番風味が強いですよね。
鬼皮も渋皮もそのまま捨てるのもったいないので、お湯にずぶっと漬けて風味だけ抽出。煮ると渋みまで出てくるんで、お湯にお浸かりいただくだけで。
餅米は、研いでからお水に30分→笊にあけて30分、軽く吸水させて。
栗の鬼皮と渋皮の風味を抽出したのの中にずぶずぶと沈めて。粗塩ひとつまみくらいと一緒に。最初からこっちに漬けないのは、栗のタンニンが米の吸水をじゃましそうだったので。担任にはよく怒られました、ってそっちじゃなくて、柿渋とかにも含まれているタンニン。なんせ、昔は和傘の防水に使ったくらいですものね。2時間くらいお休みいただいて。
その間におかず(?)の焼き鳥の準備。酢橘塩柚子胡椒風味とタレ風味の2種類。
タレは味醂、濃口醤油、砂糖少々をシュワワワ〜っと、とろっとするくらいまで煮詰めて。
葱は小口切り。
一口大に切った鶏もも肉と一緒に金串に刺して、って偉そうに言うほどのものではありませんね。酢橘・柚子胡椒の方は、一口大に切った鶏もも肉に酢橘の皮を剃ったもの、絞り汁、柚子胡椒とお酒をまぶしてタレの方は塩胡椒してからお酒をまぶして、どちらも1時間くらい冷蔵庫でおねんねさせてから。
おこわの方は、餅米を一旦漬け汁からあげて、漬け汁をフライパンで沸騰させたところに投入。強火のまま、さっくり混ぜて軽く湯炊き。こうすると蒸し上がりが早くて、吸水がまだらにならないのでございます。蒸布敷いた蒸籠に、餅米、剥いた栗を入れてスタンバイ。
強火でぶふぁ〜っと15分くらい蒸して。。。前にも言いましたが、この蒸籠、誕生祝いでございます。良いものをいただいてます。ちゃんと美味しいもの作ってますって(笑)。
蒸している間に焼き鳥をグリルへ(ガスのグリルの方)。まずは酢橘柚子胡椒風味の方から。
タレの方は、軽く白焼きにしてからタレを塗って、焼いて、またタレを塗って焼いてを3回繰り返して。
焼き上がったころ、栗おこわも蒸し上がり。渋皮のすぐ下がまんま残ってるんで、色目は茶色いですが、風味豊かです。
ごま塩をぱらっと振って。
栗の風味がしっかり残ってて美味しゅうございました。栗出汁(?)入れたのも正解な感じです。栗としてはポクポクした感じで、剥かなくていいので、この食感がお好きならもう、これ一択でしょう。品種改良した方にノーベル賞差し上げたいくらいです。
今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。
明日からも素敵でありますように。
オクラの花と実。1日1本くらいしかならないので、なかなかオクラ料理は作れなかったりします。
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