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Pの喜劇!?在庫一掃のズッパとグラタン、加えての粉変えたパスタでボンゴレ

幕前の口上

それは日曜日のお昼過ぎのことでございました。っていまごろかよ、と思し召しのみなさま。数日遅れになってしまったことを、この場をお借りしてお詫びいたします(笑)。

で、なにを作るところでしょうか。

鶏ひき肉100g
ブロッコリー大きいの一房
玉ねぎ1個
蒸し大豆一袋
舞茸半房
じゃがいも2個
生クリーム30ml

お察しの良い方はお分かりかと思いますが、日曜日に冷蔵庫整理してたら出てきた、ボチボチ食べんと生ゴミになるで〜、なものたち。みなさんなら何作ります?

ちなみにこれ、作る予定の材料買ってきてからのお話で。
冷蔵庫確認してから買い物いかんかい、ボケ〜、と言われそうですが、これ私が買ったものではなく、いつ使うのかな〜と思ってたら、突然の使い切り指令。
んな〜、ご勘弁くだせいまし、お代官様〜、と言ってるよりちゃっちゃと作った方が早いかな〜、と。

お恥ずかしながら、ま、いつも変態な恥ずかしい事してますが、大豆なんて使ったことなく、の、豆料理、人生お初で。小豆とか赤飯の大角豆炊いたくらい。どないしましょ、となって。ほんと、チリコンカンなんて見たことも食べたこともなかった豆音痴。ちなみにいまだに食べたことないです(笑)。

ま、全部入れてグラタンかな〜、なんか闇鍋のようだけど不味くはならんだろう、と、ぼ〜っとして料理恥目、じゃなくて始めたのが喜劇(悲劇?)の始まりだったのでございます。

第一幕 膨らむ豆

豆に味染ませないとな〜、と思って、まずは玉ねぎとにんにくみじん切りにして、オリーブオイルでくちゅくちゅ。ときどき混ぜながら。

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甘くする必要はないので、水分だけ飛ばす感じで。軽く塩胡椒しておいた鶏ひき肉投入。

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火が通って、軽く焦げ目ができたあたりで白ワインどぶっと入れて、軽く煮詰めてから塩胡椒。ちょっと薄味な感じで。もう味はだいたい出来上がった感じ。鶏さまもえらいです。

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水足して、蒸し大豆投入。

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蒸し大豆、水吸うんですわ。蒸してあるから大丈夫だろ、と思ってたら、膨れてくれて、予想の倍くらいの量になってしまって、こりゃグラタンに入れられる量超えとるわ〜、あちゃ〜となって。

既にそのころ、同時に進めていたグラタンのもう一方の主役たちがいるのでございます。

じゃがいもは薄切りにして

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いつものようにオリーブオイルぬりぬりして、グリルで15分、裏返して5分くらい。煮るよりじゃがいもの甘味がでて美味しくなるので。厚切りしっとりにした小池屋の無塩ポテチに近い感じ。

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第二幕 ブロッコリーは大きかった

ブロッコリーも使って、という言葉だけ聞いてただけで、野菜室開けてびっくりの玉手箱、の、おっきなブロッコリー。さっきの豆といい、このブロッコリーといい、量が多すぎ。と豆の味見たら、これ合わせるの無理かな〜な感じ。
で、ここで面舵一杯〜の急転舵。タイタニック@沈没にはなりたくありませんからね〜。急遽別々にすることに。既にテンション爆下がり。

ブロッコリーはフサに分けて、茎に隠し包丁入れて。おっきな太い茎は皮剥いて輪切りに。

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塩加えた湯で、軽く下茹で。グラタンの時は歯応え残っててほしいので予熱でぎりぎり火が通るくらい。

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肉を豆に使ってしまったので、風味を強くするためにバター、切らしてて、バター入りマーガリンで。薄力粉入れて、練り練りしながら軽く火入れ。

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生クリームと牛乳水分飛ばすような感じで少しづつ加えてベシャメルソースに。かなり硬めに仕上げて、塩胡椒、ローリエパウダーとナツメグすりすりして薄めに味仕上げて。何も足さなくても味になった感じ。テンションちょっと上げ。カロリーは爆上げ(笑)。

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バター入りマーガリン塗ったグラタン皿にちょろっと入れて。

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焼いたじゃがいもと、茹でたブロッコリーの茎ならべて、ペコリーノチーズすりすり。野菜の味を引き立てるくらい。

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ブロッコリーの房の方、ベシャメルソースでよく和えてから乗せて、ペコリーノすりすり。これ、房のところが直に表に出てるとそこだけ焦げるので。
で、スタンバイOK。あとは220℃で15分焼くだけ。

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で、豆の方はズッパもどきにすることにして、水少し足して。
舞茸細めに裂いて

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薄くオリーブオイル敷いたフライパンで煽りながら水分飛ばして。半分くらいになるまで。これやっておくと、煮たあとも食感残るので。

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お豆さんたちのところに投入。なんか、また茶色い。全然美味しそうに見えない(泣)。またテンション下り坂。欅坂は名前変えたってね、平手さんのイメージ払拭したかったのかしらん、と古い話題。
蓋して15分くらい煮て、火をとめて30分くらいお豆さんに味染み込ませて。
食べる前に温め直して、風味づけくらいにパルミジャーノすりすり、オリーブオイルたら〜っと加えて、アクセントにハバネロのタバスコ2滴くらい、って最初に鷹の爪入れ忘れたからで〜す。テンションさがってるとやることも下がり気味。

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大豆と鶏のズッパ、のようなものの出来上がりでございます。。。なんか微妙な仕上がり。ま、ありもので作ったから、ということで。

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もう一つのポテトとブロッコリーのグラタン、というより、ベシャメルとチーズかけた野菜のオーブン焼き、と言った方が近いかも。

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第三幕 マッチョな生地

これに肉か魚のメインがあれば、ですが、そうは烏賊無いじゃなくていかない理由が。

土曜日にちばっと贅沢してカニさまのパスタなんぞいただいてしまったので、浅蜊春菊あたりでさらっとすませようと材料買ってあって。。。またKaorina091さんに不思議、と言われそうな組み合わせに。本人も自覚はしてますが(笑)。
と、新しい小麦粉手に入れたので、これためしてみようと。。。たぶん、いえ、きっとほとんどの方にとってはどーでもいい粉オタのお話になることをご了承くださいませ。

小麦粉売り場見てたらルスティカ:フォカッチャ、ピザ、パスタなどに最適、と書いてあって。おフランス産なのにイタリアンに???と思ったのですが、有名シェフもつかってます、とのお店の人の言葉信じて購入したのでございます。

トスカーナのマンマがやっていたのとおんなじ、小麦粉と卵と塩ひとつまみ。00粉より少しきゅっとしてて、粒子が少しだけあらい感じ。

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水回し(卵回し?)した後、なんとなくぼそぼそ。これやばそうな予感、でちょろっと水足して。

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いつものようにこねこね、が硬いと思ってたデュラムセモリナ粉の時よりさらに硬く。テニスボール手でつぶすことをイメージしていただけると。
水たりなかったかな〜と思ってもここまでくると後の祭り、複水盆に帰らず。
しかたなく渾身の力でむ、む、む、ぎゅううううう、を繰り返してなんとか形に。あとは寝かせて柔らかくなるのを期待するだけ。背筋鍛えておいてよかった〜と実感した瞬間。パスタ捏ねてて背筋痛めました、なんてまた医者に笑われそうな。パスタ性背筋疼痛症なんて(笑)。
お肌はすべすべでいい感じにはなりました。

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少し長めの二時間くらい休ませたのに、硬さあんまり変わらず。麺棒折れるんでないかい、くらいの伸びにくさ、の肉弾格闘戦。全体重渾身の力を込めて。で、写真撮り忘れ(泣)。
3回伸ばして畳んでを繰り返して、最後に薄く伸ばして、フェットチーネの幅にカットして。ほとんど体力と気力の限界。夏でなくてよかった〜。
そこまでして作るか〜と思し召しのみなさま、ごもっともです。が、山は自力で登ってこそ感動があるのでございます。同じアホならつくらにゃそんそん、って、だれもついてこないかも(泣)。

ともあれ、なんとか麺にまで。少し薄く仕上げて。苦労の甲斐あって、しなやかで少し色白お肌きれいな秋田おばこな感じが写真でおわかりいただけますでしょうか? しみじみパワーのある電動パスタマシーンが欲しいと思った今回でした。
置き場所ないから買いませんが(笑)。

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ボンゴレはいつも通りでございます。お初の方もいらっしゃるかもですので、おさらいをかねて。。。やってみようという方はいないと思いますが一応。
レシピといいながら分量書いていないのも、そもそも本人計ってないし。材料によって変動幅激しいので、頼りは自分の味覚だけ、なんて言ってみたいな〜。単にいい加減なだけでございます。

ニンニクみじん切り。

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鷹の爪と一緒にオリーブオイルでくちゅくちゅ。ビアンコなので焦がさないように。

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殻を洗って、少しいじめてから浅蜊投入。白ワインどぼどぼして、蓋閉めてが〜っと強火。

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口が空いたら、浅蜊さまはざるにあけて、出てきたお出汁をしゅわ〜っと煮詰めて。白く濁ってとろっとするくらい。

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粗熱取れたら身をとりだして。わたしは熱いままやっちゃいますが。慣れはおそろし〜。だんだん平気になってきて。ツラの皮だけでなく手の皮まで厚くなってきたかも。
オリーブオイルたら〜っとして軽くマリネ。乾燥防止もかねて。

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春菊は苦味もアクも好きなので、そのままソースに投入、で、茎だけ先に入れてもいいのですが、煮詰まり具合と時間の関係もろもろで、茎も葉もいっしょくたにしたい〜、ということで、火の通りを同じにするために、四つ割とそぎ切りを試してみることに。

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パスタ茹で始めたタイミングで、温めておいたソースに春菊投入。湯切りしたパスタと取り出しておいた身を入れて、味を馴染ませるような感じで煽って煽って。この間は火は冷めないくらいの弱火。予熱で春菊に火を通す感じ。

ソースの煮詰めが甘かった。詰めが甘いのはいつもですが(笑)。ソースは麺にからませて、お皿に残るようではだめ、というのが落合シェフの教え。

春菊は旬を迎えて、味がしっかりしてきたので、浅蜊との相性がさらに良くなった感じ。

パスタはデュラムセモリナで作ったのと甲乙つけがたい感じ。こちらはつるっ、しこっ、もちっ、としたコシがあって、粉の風味も感じられて。今回のような繊細な味の時はこっちの方があっているかも。あの硬さは、水分率あげれば解消しそうなので、次回の課題。というよりなんとかしないと体がもちませ〜ん。

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テンション爆下がりのままの3品。
で、ですね。おそるおそる、今日のお味は?
”どれも美味しいよ”とのおことば。

ふぇ?ほゎ?ほわい?
たら〜っと作った方が美味しい、力んであれこれこねくり回すのが敗因だったということがわかっての、いつもの空回り、の喜劇でした。ち〜〜〜〜〜ん。

もちろんこれ全部一回で食べてません(笑)。ズッパもどきとグラタンもどきは半分翌日へと。味が馴染んで、さらに美味しくなったのでございました。

余談
イタリアではご法度な組み合わせ、なんで違和感ないのかな〜と思ったら、これ、なんとなく、加薬ご飯、具沢山味噌汁、おかず、な感じだからでないかと。イタリアン一汁一菜!(笑笑笑)。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
今日も一日、素敵でありますように。


小豆は時々炊きます。気が向くと作る甘さひかえめの三種おはぎ。
作り方upするほどのものでないので、ここでご披露しておきます。
餅米半殺し・粒餡包み
濾し餡・餅米半殺し包み・きなこがけ
粒餡・餅米半殺し包み・抹茶きなこがけ

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