2024.3.30vs信州 3ー2ゾーン対策

 時間がないので手短に。
 昨日の試合、勝ちはしましたが、信州の3-2ゾーンに手を焼いていたのは事実で、その原因が何なのか、自分なりに考えてみました。

信州の3-2ゾーンの特徴

 細かくは下のサイトを見ていただきたいのですが、上に3人、下に2人配置したゾーンディフェンスで、FEがたまに敷く2-3より攻撃的なゾーンであると言えます。

 また、信州のゾーンは「マッチアップゾーン」と言う、マンツーマンのようにボールマンにタイトにつくゾーンで、多少ゾーンの形が崩れるのはOKと言う、激しさが求められるものでした。

FEの攻め方

 昨日の記者会見のお話で川辺HCが触れていたのは、「ダックイン」と言って、ビッグマン(特にオマラ)が相手のセンターの片方をゴール下に押し込んでもらう形です。
この時のポイントとしては、オマラが相手センターと1on1できるように周りが動いている、ということです。
 ↓のシーン(2:23〜)では、左コーナーにいた笹山が右コーナーに移っています。これにより、マーシャルの指示からブラントが笹山のチェックに動きます。その隙にオマラがマーシャルをゴール下に押し込むようにポジションを取って、1on1を成立させています。
 また、コーナーには上の3人のDFのうち、サイドが対応することもありますが、ここではJJがウイングにいるので、海斗はコーナーに降りられなくなっています。
 つまり、チーム全体でオマラの1on1を作っていると言えるのです。

攻めあぐねた理由

 では、攻めあぐねたのは何故か。その理由として考えられるのが、先程書いた「マッチアップゾーン」です。
 昨日の試合、JJが2つのオフェンスファウルを取られていますが、そのどちらもが、相手のゾーンの「上3人」と「下2人」の間(=ハイポスト)でボールを持ったところの仕掛けから起こっています。
 このハイポストは、上がつくのか下がつくのかが曖昧になりやすく、ゾーンの泣き所になるところなのですが、信州はここにセンターが上がることで対応していました。
 ここからは殆どマンツーマンのような対応をし、その狭いスペースで勝負を仕掛けるため、中で潰される、という形が多かったのです。
 また、運良くハイポストでフリーで持てても、その後のフローターが尽く外れたのも痛かったように思います。

改善策

一考察です。
 やはり、オマラが攻めきった時と同じように、コーナーを有効に使うことが大切であるように思います。

 このシーン(4:45〜)では相手にブロックされてしまっていますが、オマラがしっかりスクリーンをかけていればフリーで打てたでしょうし、コーナーで引き付けて、前述の通りオマラの1on1に移行したり、オマラからルークに合わせる「ローハイ」もできたでしょう。
 やはり、3-2の大きな泣き所のコーナーを有効に使いたいところです。

 川辺さんが「もう一つオプションはあった」と言ったように、昨日はそこまで焦らずに済む試合展開だったようですが、後半は正直言って、信州がシュートミスからマンツーにせざるを得ない時か、ファストブレイクを仕掛けた時くらいしか殆ど点が取れていなかったように思います。
 今日は更なる修正を見せ、相手にゾーンを断念させる攻撃を見せてほしいです。

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