cyndi@FEfamily

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最近の記事

2024.4.27vs京都 複雑な攻撃に対する守備

 一時は最大16点差離されていた昨日の試合、逆転させることができた一番の原因は、2Q・3Qの29失点から4Qの9失点に抑えられた守備の修正に他ならないと考えます。何が変わったのかの一考察です。 バランスの良い京都の攻撃  まずはこちらの表を見てください。  京都の主要5人の得点に関するスタッツですが、誰かに偏らずに満遍なく得点できていることが分かります。特に、ライトと岡田の2人のハンドラーがCJとほぼ同じくらいの得点を挙げていたことには、個人的には驚きでした。(ライトと

    • 2024.4.20vs横浜BC 続・ハイポの重要性

       昨日、横浜BCを67−97の大差で下したFE名古屋。特に試合を分けたのは2Qを僅か8失点に抑えたゾーンディフェンスだったように思います。なぜFEは横浜BCをゾーンで抑えられたのか、横浜BC目線で振り返ってみます。 なぜハイポストが重要なのか  2週間前にも同じタイトルの記事を書きましたが、ゾーンアタックにハイポスト攻略は欠かせません。その理由の1つは、ゾーンの陣形を崩すことができるからです。  そもそもゾーンは、コート上に満遍なくディフェンスを配置し、どこにボールがあ

      • 2024.4.13,14vs名古屋DD ディフェンスの変化

         先の土日に行われた名古屋ダービーマッチ。GAME1を98−87で落としたFEは、続くGAME2を67−84で勝利し、見事バウンスバックを果たしました。GAME1、2の失点差は31。この修正はどのようにして行われたのか。川辺HCのインタビューから紐解きます。 川辺HCのインタビュー  川辺HCのインタビューが載っている記事はこちら。 (しかし、こうやってコーチや選手の声がメディアに載るってのは、本当にありがたいですねぇ)  このインタビューから該当箇所を抜粋します。

        • 2024.4.6vs富山 ハイポの重要性

          今日は先週にも増して時間がないので簡潔に。 1Q 富山、試合序盤はマンツーマンで入るも、開始3分足らずで2-3ゾーンに変更。 しかし、7:02にオマラがハイポストからフローターを沈めると、すぐさまマンツーマンに戻す。 恐らく富山のゾーンの特徴は、ハイポストにはトップのガードが対応し、センターはゴール下に貼り付いて中を固める、というもの。 しかしオマラがガードを前にしてもいとも簡単にフローターを沈めたのを見て、オマラのいる時間帯でのゾーンは早々に諦めたのではないかと

        2024.4.27vs京都 複雑な攻撃に対する守備

          2024.3.30vs信州 3ー2ゾーン対策

           時間がないので手短に。  昨日の試合、勝ちはしましたが、信州の3-2ゾーンに手を焼いていたのは事実で、その原因が何なのか、自分なりに考えてみました。 信州の3-2ゾーンの特徴  細かくは下のサイトを見ていただきたいのですが、上に3人、下に2人配置したゾーンディフェンスで、FEがたまに敷く2-3より攻撃的なゾーンであると言えます。  また、信州のゾーンは「マッチアップゾーン」と言う、マンツーマンのようにボールマンにタイトにつくゾーンで、多少ゾーンの形が崩れるのはOKと言

          2024.3.30vs信州 3ー2ゾーン対策

          2024.3.23vs島根 チームルールの遂行力

           一時は2点差まで追い縋るも、結局はリードを許したまま負けてしまった昨日の試合。メンバー構成やチームディフェンスのスタイルなどが似通っており、サッカーで言うところの「ミラーゲーム」のような様相を呈していた昨日の試合でしたが、何が勝敗を分けたのか。個人的には、チームルールの遂行力にあると感じました。 島根のオフェンスのよさ  FEは前半、島根のPnRに対して、ショウで対応します。普段はドロップすることが多いのですが、ハンドラーのプルアップスリーを警戒したのかも知れません。し

          2024.3.23vs島根 チームルールの遂行力

          2024.3.3vs 信州 ゾーンプレスの修正

           バイウィーク休み開け、一時は追い上げられながらも最終的には94-83と突き放して信州相手に勝利を収めたFE。ただ、課題が残ったのも事実で、その内自分が目をつけたのは「2−2−1ゾーンプレス」です。 2−2−1ゾーンプレスとは  2−2−1ゾーンプレスとは、上図のようにディフェンスの選手をコート上に2人ー2人ー1人配置して、前から相手にプレッシャーをかけていくディフェンスのことです。詳しくは下のサイトをご覧いただければと思いますが、 目的としては、積極的にボールを取りに

          2024.3.3vs 信州 ゾーンプレスの修正

          2024.2.10vs佐賀 超人オマラ

           昨日の試合で20得点12リバウンド7アシストと大活躍したオマラ。彼が活躍できた理由の一考察です。 佐賀のPnRへの対応  佐賀は、FEのPnRに対しスイッチで対応してきました。スイッチはハンドラーにビッグマンがすぐ対応できるので、ハンドラーへのプレッシャーを弱めたくなかったのだと思われます。  ただ、スイッチの弱点は、ハンドラーのディフェンスvsスクリーナー(例えば昨日の試合では、角田vsオマラ)といったミスマッチができてしまうことです。  単純にビッグマンがガードを

          2024.2.10vs佐賀 超人オマラ

          2024.2.3vs.宇都宮 エースを止めろ!

           残り0.1秒で逆転負けを喫してしまったFE。しかし、相手から26ターンオーバーを奪うディフェンスは見事だったと思います。何がよかったのかの一考察です。 ダブルエースだ比江島ニュービル  宇都宮のエースと言えば、平均得点15.7のニュービルと13.1の比江島と言っても過言ではないでしょう。(小松小野じゃないよ)  FEとしてもこの2人への対策をいろいろと準備してきたのではないかと思います、その結果が比江島のターンオーバー6なのでしょう。比江島のシーズン平均ターンオーバーは

          2024.2.3vs.宇都宮 エースを止めろ!

          2024.1.31vs川崎 マッチアップの妙

           勿論選手は頑張った、という前提の上で、勝敗の分かれ目は選手起用にあったと思っている。  4Q開始時のマッチアップは、 納見ー笹山 野﨑ー杉本 増田ーヘンリー ウィンブッシューJJ アレンールーク  しかし川崎が最初のポゼッションでアレンがルークに1on1を仕掛け、スピードでファウルをもぎ取ると、FEはJJがアレン、ルークは増田にマークを変更。アレンの単純な1on1は通用しなくなる。  すると川崎は、7:42のタイムアウトで増田と納見を下げ、篠山と飯田を入れる。恐らく

          2024.1.31vs川崎 マッチアップの妙

          2024.1.27vs渋谷 オフェンスの構築

           守備では渋谷を67点に抑えるも、62得点に留まり敗れたFE。何が足りないのかの一考察です。 オフェンスが停滞してしまった原因  これはズバリ、外国籍選手の1on1に頼りすぎたのが原因だと言えるでしょう。チームが昨日犯したターンオーバーは10個、そのうちオマラが6個です。オマラの今シーズン平均ターンオーバー数は2.5なので、通常より多いと言えます。また、その6個のうち、5個を後半に犯してしまっています(3Qが3、4Qが2)。  オマラが1on1にこだわってしまったところも

          2024.1.27vs渋谷 オフェンスの構築

          2024.1.20vs三遠 ブリッツを打ち破れ!

           2Qでつけられたリードを、縮めるも追い越すには至らず、最終的にFEが敗れた昨日の試合。しかし敗れはしましたが、相手の思惑を破ろうとする互いの工夫が随所に見られる、非常に見応えのある試合展開となりました。 三遠のPnR対策:ブリッツ  三遠のピックアンドロールに対する守り方は、徹底してブリッツでした。ブリッツとは、オマラやルークといったスクリーナーを守るメイテンやクラークが、ボールを持つ笹山や川嶋などにプレッシャーをかける守り方です。そこでボールを奪えるかもしれないし、そ

          2024.1.20vs三遠 ブリッツを打ち破れ!

          2024.1.6vs琉球 クーリーにまつわるエトセトラ

           かに、たっべいこー(おっさんネタ)  明けまして新年初勝利おめでとうございます。今日も守備戦術について書いていきます。だから昨日の試合の動画はほとんどありません、ごめんね! クーリーの使い方  まずはこちらをご覧ください。  Bリーグ公式にあるクーリーのショットチャートですが、全体の91.8%がペイントゾーン、57.4%がゴール下のショットであることが分かります。つまり、琉球としてはとにかくクーリーをゴール近くで仕事させたいわけです。単純なポストプレーもそうでしょう

          2024.1.6vs琉球 クーリーにまつわるエトセトラ

          2023.12.29vs秋田 他3人の重要性

           昨日はディフェンシブチーム同士の拮抗した試合でしたが、後半を24失点に抑えた秋田のディフェンスが上回ったと言えると思います。その鍵は、PnRに関わっていない他3人の動き、位置だと考えます。 ちょっかいをかける  秋田のPnRに対するディフェンスは、ハードショウというものを多用します。FEが多用するスイッチとは違い、センターがハンドラーにプレッシャーをかけた後自分のマークマンに戻るのでミスマッチを解消し、オフェンスとしてはただ何秒かを消化しただけ、という結果になります。

          2023.12.29vs秋田 他3人の重要性

          2023.12.23vs川崎 それでもスイッチをあきらめない

           昨日、1Q早々にリードをしてから、結局一度も追いつかれることなくFE名古屋を下した川崎。全Qにおいて20点以上の得点をコンスタントに上げ続けたその攻撃の裏には、相手の修正に対する対策がきちんと打たれていたように思いました。 スイッチに対する対策 まずは、川崎が富山に敗れた前節のハイライト動画をご覧ください。  1Q8:20ごろのシーンですが、昨日のFEがとったように、富山も藤井ーファジーカスのPnRに対して、マークマンを入れ替える「スイッチ」で対応していることがわかり

          2023.12.23vs川崎 それでもスイッチをあきらめない

          2023.12.16vs仙台

           まずはこちらをご覧ください。  悔しい悔しい渡辺のゲームウィナーとなった3ptですが、この攻防は、この試合のここまでの変遷が凝縮されたものでした。じっくり見返すことで、藤田HCの引き出しの多さがよく分かりました。 1Q…ドロップに対するスネイク  1Q、仙台はゲルンがスクリーンを仕掛け、ゲルンにマッチアップしているオマラはドロップという守り方を選択します。  FEは、スイッチと言う、スクリーナーとハンドラーのマークが入れ替わる守り方をすることもありますが(例えば渋谷戦

          2023.12.16vs仙台