2023.11.4vs北海道 3線の重要性

 1Qに先行されたまま敗戦を喫したFEですが、ディフェンス面では最終Qを10失点に抑えた様に、修正が施されていました。


北海道の作戦① ウェルシュのショートロール

 ショートロールとは、この動画の様にピックをかけたビッグマンがゴール下まで深入りせず、空いたスペースでボールを受けるプレーです。FEは初め、ピックアンドロールに対し、ドロップと言ってオマラがやや下がり気味に位置し、ボールマンとスクリーナーの2人をケアする形を取っていました。しかしそうすると、フリースローライン辺りに位置したウェルシュをフリーにしてしまい、特に2Qにはウェルシュ1人に8得点を許してしまいました。

FEの対応策① ドロップ→ショウorスイッチandヘルプ

 そこでFEは、一時的にオフェンスとの距離を空けるドロップから、距離を縮めるショウもしくははっきりマークをひっくり返すスイッチへとディフェンスを変えます。そして、ボールマンとスクリーナーのディフェンス2人だけでなく、他の選手についているディフェンスが一時的にフリーになったウェルシュにケアをします。

この場面では、本来別の選手についていた佐土原がウェルシュにケアをしています。結果的にはシュートを決められてしまいますが、ウェルシュはフリーにせずに済みました。4Q初めの北海道のポゼッションも同じ様なポリシーで守っており、後半のウェルシュを4得点に抑えることに成功しました。

北海道の作戦② ブルックスのミスマッチ1on1

 別の形では、ブルックスのスクリーンからスイッチさせ、ミスマッチの1on1をしようとするものも多くありました。ここではラモスが3ptを沈めていますが、ブルックスには川嶋がつくことが強いられています。

 また、ここではミスマッチは生じていませんが、ハイポストにフラッシュしたウェルシュからミスマッチのブルックスに落とすハイローも多く狙われていました。

FEの対応策② スクラムスイッチ、スイッチの解消

 このミスマッチを解消するため、やはり3線の位置からのヘルプがうまく行われる様になりました。
 4Q3:11からの北海道のポゼッションでは、松下ーブルックスのピックプレーに対しJJと川嶋がスイッチをしますが、更に川嶋と満尾でスイッチをし、ミスマッチをできるだけ小さくすることができました。ここに更に天昇がヘルプに行き、結果的にはシュートを失敗させることができています。
 また4Q6:05ごろからの北海道のポゼッションでは、一度笹山がブルックスにつかざるをえなくなりますが、そこで笹山が粘ると隙をついてJJとマークをスイッチし直して解消し、マークを元に戻しています。結果相手のシュートは外れ、ディフェンスリバウンドを確保することができました。

 この様に、チームで脚をしっかり動かせれば、北海道のオフェンスを抑えることができるはずです。今日のゲームも、試合開始から脚を動かして、失点を防いでいきたいですね。

この記事が参加している募集

#スポーツ観戦記

13,429件

#Bリーグ

3,873件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?