2023.10.23vsA東京 中村の見せた意地
(ヘッダー画像提供 ばんばんさん @banno_sports )
相手の固い守備をなかなか崩せず、1Qに逆転されたまま負けを喫してしまった昨日の試合。特に目立っていたのは28得点と気を吐いたオマラですが、中村の反撃も見逃せないものでした。
サイズ・小酒部の厚い壁
昨日の試合、A東京の守備面を特に引っ張っていたのは、サイズと小酒部でした。1Q3:51、テーブスがファウルトラブルで橋本に替わるタイミングに合わせて、小酒部が入ると、中村には橋本ではなく小酒部がマッチアップします。ここには、①背も高くディフェンスの強い小酒部がハンドラーを守ることで、プレーメイクを難しくさせる ②万が一ピックアンドロール(以下PnR)でスイッチを強いられても、小酒部ならビッグマンとのミスマッチが小さくなる という狙いがあったと思われます。
また同じタイミングでビッグマンもグダイティスからサイズに替わっており、サイズはFEのピックアンドロールに対しグダイティスよりも強くハンドラーにプレッシャーを仕掛け(ハードショウ)、PnRでのズレを作りにくくなりました。(下の動画はヘンリーが得点をしていますが、PnRでのズレは作れていません。)
更に、スイッチして中村ーサイズのマッチアップになっても、サイズの機動力が中村のスピードに追いつき、なかなか得点を許してはもらえませんでした。
事実、この2人が出てきてからの約5分、FEは得点が止まります。その後、ヘンリーにゲームメイクを託してみたり、杉本にオフボールピックを使わせてみたりと色々試してみますが思ったように得点が伸びず、更にA東京の速い攻撃を捕まえられず点差を広げられて前半が終了します。
中村の変化
後半、3つ目のファウルを犯してから覚醒したオマラが無双を始めると、3:14に入ってきた中村がそれに呼応し、前半抑えられた小酒部相手に、中村は怯むことなく積極的にドライブを仕掛け、ファウルや得点をもぎ取る様になりました。
これは推測ですが、中村は前半よりチェンジオブペースを意識するようになったのだと思います。ディフェンス目線で言うと、常に全速力で走る相手にはこちらも必死で追いかければいいけれど、スピードを自在に変える相手には、こちらもそれに合わさざるを得ず、動きの主導権は相手にあるため、どうしてもこちらは一歩一歩が遅れてきます。この大人なドライブで、中村は小酒部を出し抜くことができる様になったのでしょう。
そしてこれは、サイズにショウするかしないかの判断を鈍らせる効果もあった様に思います。前半に比べれば、サイズがショウすることが減った印象です。
試合自体は川辺HCが指摘するように3ptやFTの成功率が悪かったこともあり、なかなか点差が詰められず、そのまま負けを喫してしまいましたが、全くの力負けではない様に思いました。勝機は十分あります。
今日も、工夫で相手の強いディフェンスを潜り抜けて得点を伸ばして欲しいと思います。Go!Eagles!
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