2024.10.19vsレバンガ 用意周到

 ディフェンシブチームを標榜するFEとしてはらしくない83失点で敗れた昨日の試合。どこに原因があったのか、素人なりに考えてみました。

割り切ったレバンガ

 こちらは、一昨日の夕方に投稿されたレバンガの小野寺HCのコメントです。現状のFEを正確に捉えていることがわかると思いますが、今にして思えばオフェンス面でもこちらのビッグマンを強く意識していたことが窺えるコメントでした。先週の記事にも書きましたが、こちらが「ドロップ」という守り方を徹底していることを踏まえ、こちらの嫌がる攻め方を準備してきていた様に思います。

試合序盤はミドルレンジ

 FEのビッグマンがペイント内に居座ることを見通したレバンガは、無闇にドライブを仕掛けず、ミドルレンジのシュートを繰り返していました。こちらは各クウォーターのショットチャート(引用元:Bリーグ公式)ですが、1Qは比較的多くのミドルレンジのシュートが多く決まっていることが分かります。

左:1Q       右:2Q
左:3Q       右:4Q

 「ペイントorスリー」と言って、確率の高いゴール下か期待値の高い3ptを積極的に狙い、確率のやや落ちるミドルレンジはあまり好まれなくなって久しいですが、レバンガはこちらの弱みをついて、あえてミドルレンジのシュートを多用してきた様に思います。その一役を担ったのが、中野や寺園といったシュートの上手なガード陣です。

昨シーズンのエリア別シュート確率/左:中野  右:寺園

 こちらのシーンでは、寺園が思い切りよくプルアップシュートを打っていることがわかります。(1:43〜)

2Q後半はロール

 これを受けてFEはセンターをもう少しショウ気味に、ハンドラーに近づけて守る様にします。
 レバンガはそれを見越したように、今度はロールしたセンター陣にパスを入れる様になります。(1:57〜)

3Qはキックアウト

 後半に入りFEが施した修正は、先週私が記事にした「他3人のヘルプ」でした。具体的に言うと、スクリーンをもらったハンドラーがドライブしようとするサイドのコーナーにいるDFが、ハンドラーにヘルプをする、と言うものです。
 しかしレバンガはこれにも柔軟に対応して見せます。それが、そのコーナーへのキックアウトです。(3:16〜)

守備が安定した4Q

 ここまで書いてきたように、レバンガのFEの守備先述対策は見事なものでしたが、4QにようやくFEも落ち着きを見せ始めます。
 1つ目は、ヘルプしてくる選手を逆サイドにしたことです。(動画はないのでバスライ見てください)4Q8:10〜のシーン、寺園とクリーナーのPnRに対し、オマラはハンドラーメインで対応。これまでならボールサイドの並里がクリーナーにケアしますが、ここでは並里はほぼ動きません。その代わりショートコーナーにいたハープがクリーナーにチェックに行きます。それを読んでいたクリーナーはハープがついていたアレンに出しますが、なんとそこに現れたのが内尾。忍者の如くスルスルっとアレンの前に入りスティールして見せたのです。
 2つ目は、ドロップするセンターがちょうどいいポジションを見つけたことです。4Q5:03〜のシーン、島谷とウェルシュのPnRに対し、バッツは出過ぎることもなく、エルボー(フリスローラインの角)に留まります。ここですとミドルジャンパーを打つには少しバッツが気になるし、ウェルシュもロールするほどスペースが空いてはいません。仕方なくウェルシュはミドルを打ちますが、リングに嫌われます。しかもこれと全く同じようなシーンが、2:52〜にも起こっています。
 ※ウェルシュはミドルレンジの確率がかなり高いので、このままではむしろ失点を重ねることになりそうです。そこはさらに対策ですね。

まとめ

 やや遅れたために失点が多くなってはしまいましたが、選手構成のハンデがありながらも修正してみせた我が軍のベンチはやはり優秀だと感じます。
 今日は、昨日活躍した内尾選手だけでなく、ヘルプに汗をかけるジャックもプレータイムを伸ばすのではないかと予想します。
 あぁ、もう始まっちゃう!!

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