2024.1.6vs琉球 クーリーにまつわるエトセトラ

 かに、たっべいこー(おっさんネタ)

 明けまして新年初勝利おめでとうございます。今日も守備戦術について書いていきます。だから昨日の試合の動画はほとんどありません、ごめんね!


クーリーの使い方

 まずはこちらをご覧ください。

Bリーグ公式より引用

 Bリーグ公式にあるクーリーのショットチャートですが、全体の91.8%がペイントゾーン、57.4%がゴール下のショットであることが分かります。つまり、琉球としてはとにかくクーリーをゴール近くで仕事させたいわけです。単純なポストプレーもそうでしょうし、PnRもできればスイッチさせて、ミスマッチをつくってゴール下に飛び込ませたい。そうすれば、下のシーンのような浮いたパスを出せばガードには取れませんし、ハンドラーがタフショットを打っても、クーリーならオフェンスリバウンドを取ってくれる、というわけです。

ドロップ+タグ

 この試合中、クーリーに対し、イーグルスはスイッチをできるだけしないように細心の注意を払って守備をします。琉球がPnRをしかけても、オマラはハンドラーに飛び込まず、ドロップして待つのみ。では、オマラがハンドラーにケアしている間クーリーはどうするかというと、周りにいる選手が助けに来るわけです。それが「タグディフェンス」です。

 このシーンでは、白の12番がペイントゾーンにダイブするところを一時的に黒の9がケアし、その間に本来白12番についていた黒5番が戻っています。このように、オマラがクーリーに戻る時間を、周りの選手が稼ぐ、という守り方をイーグルスはねらっていたのです。

 このシーンでは、一度ルークが岸本をケアしている間、トップにいるJJがクーリーにタグしていることが分かります。
 うまくいったシーンとしては、1Q6:06、PnRのあとオマラが岸本にケアせざるを得なくなったタイミングで、小野寺についていた笹山がクーリーにバンプをし止めています。そのわずかな時間でオマラはクーリーへの距離を縮め、タフショットを打たせることに成功しています。

スペインピック

 何とかクーリーをフリーにしたい琉球は、2Qになるとスペインピックを多用します。

 初見は恐らく2Q8:27頃。しかし、初めからFEはうまく対応しています。
 岸本がオマラの背後からスクリーンを掛けますが、そのバックスクリーンからスペインピックを察知した中村が、ハンドラーである今村に向かい、高くジャンプ。クーリーへのロブパスを防ぎ、その間にオマラはクーリーへのマークに戻っています。また、ヘルプサイドにいた杉本もクーリーにタグしているところも見落とせません。
 2Q3:33からのシーンでも同様の守り方で対応するFE。ここではクーリーのシールを許していますが、オマラが最後まで体を張り、シュートを落とさせています。

ベースラインドライブ

 すると岸本は今度は、ベースラインに沿ってゴール下深くまで侵入するドライブをし始めます。オマラを引きつけさえすれば、ゴール下で合わせるだけだからなのだと思います。

 しかし、オマラも安易に岸本に飛び込まないよう、よく我慢をしました。3Q8:00のシーンでは、岸本のベースラインドライブに深追いせず、常にクーリーを背中にしたポジショニングをし、パスを入れさせません。

スネイクドリブル

 さらに仕掛けてきたのはスネイクドリブルです。これで、オマラをより強く引き付けたいと思ったのではないかと思います。

 しかしFEは、周りにいる選手がやはりタギングをすることで、簡単にクーリーにはパスを入れさせないディフェンスをします。4Q2:12、最終的にはダーラムに押し込まれてしまいますが、ジェイルからドライブを仕掛けオマラを引きつけることは成功しても、フリースローライン辺りにいたルークがタギングすることで、やはりクーリーはフリーになることはできませんでした。

  このように、多種多様なオフェンスを仕掛けてきた琉球を跳ね返したのは、FEのスイッチしないチームディフェンスでした。とにかくクーリーと対峙し続けたオマラも、オマラがクーリーに戻る時間を稼ぎ続けた他の4人も、素晴らしかったと思います。今日も献身的な動きで、チームディフェンスで打ち負かしたいですね。Go!Eagles!

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