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『シャオミのすべて』を読んで

先般のアントフィナンシャルもそうであるが、中国企業のプレゼンスが向上しており、ニュース等でも様々耳にするようになった。
ただ、実際に何をしているのか、なぜ巨大な企業になったのかは、私自身不勉強でよく分からないことがあったので、今回は以下の本を読んでみた。

シャオミが一気に拡大していったのは、以下の2点が大きいと感じる。その2点とは、

1.未来の社会はこうなる、という将来像を明確にすることが出来た(≒これからIoT社会になる)
2.その将来像を実現するにあたり、スピードを重視して、様々なベンチャー会社への投資を惜しげもなく行った(≒自社開発はスピードが劣る)

将来がIoT社会になると当時も予見はされていたのであろうが、そうなると創業者が強く確信をし、IoT機器(炊飯器等の家電をはじめとした様々な機器)の製造(とインターネットへの接続)、それら機器を売るECの充実を図って企業規模を拡大してきたのが、このシャオミという会社であるようだ。
投資先の様々なベンチャー企業によるIoT機器の製造から販売までを包含する概念として「Mi Ecosystem」と呼んでいる。言うなればシャオミ経済圏と分かりやすいか(生態系と直接訳すよりは)。

そして、短期的な利益を目指さない姿勢、軍事的に言うと電撃戦に近いようなスピードを重視する考え(本書内ではモンゴル騎馬軍団に例えられていたが)、品質向上・ブランド向上のためにあらゆる投資をする(結果粗利率は低くなるがそれを是とする)会社の風土、これらが組み合わさることで10年も経たないうちに中国を代表する企業集団となっていったことが本書内で描かれている。

考えさせられる点は多くある。一個人として何ができるか、教訓を確り活かしていきたい



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