『アフターデジタル』を読んで

以前読んだ本について、某所で載せていた感想をこちらにも掲載したい。

本書はデジタル化・デジタルトランスフォーメーションがどんどん進んでいく中、
これからの時代「アフターデジタル」はどのように変容していくかを簡明にまとめている本。

著作の中では、アフターデジタルの世界はOMO(online merges with offline)になり、顧客起点(顧客がどう感動的な体験ができるか)で考えることが重要な時代になると説く。オンラインもオフラインも手段でしかなく、必ずしもオンラインありき、とはならない。

本全体を通して、中国の事例紹介が多いのが印象的。データを公共財とする考え方はGDPRの考えと対照的で面白い。

この本を読んで考えることはわたしが属している会社のこと。
社内的にはデジタルデジタルと声高に叫ばれているので、次代のプラットフォーマーを目指してやっている印象ではあるが、
本の中で紹介されている中国の各事例(アリババもそうだし平安保険もそう)を見るにつけ、
顧客本位で物事を考えているレベルが我が社とは本当に段違い。

感動体験なんて、(社員としてというよりも一消費者として観たとしても)提供している、
アピールしている感じはしないし、
ただ単純にオフラインからオンラインへ移行しようとしているのが我が社(この本の中でも述べられているが、それは企業の事情のみによるもので顧客のことを顧みていない点で悪手)。

先行きの不安を我が社に感じるとともに、
裏を返せば、まだまだ改善の余地が多いということなので、
このアフターデジタルの考え方を念頭に置いて、
仕事上の様々な物事を考えていきたい。

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