【福利厚生リニューアル】月1万円まで書籍購入費用を会社が全額負担します
こんにちは、 Cykinso Technology Unit の @kubor_ です。
これまでサイキンソーでは、購入を希望する書籍について業務に必要であれば経費として購入し、会社所有物として管理していました。今回リモートワークのメンバーが増えた現状を踏まえてアップデートした制度の内容をこの記事で紹介します。
アップデートした書籍購入制度の概要
全社を対象に、申請すれば書籍購入費用を全額補助（一人あたり上限1万円/月）する制度としました。
対象者：正社員・契約社員・アルバイト・パート
購入した書籍の所有者：個人所有
対象となる書籍：業務に必要なものであればなんでも
電子書籍や漫画なども含む
補助金額：毎月1万円（税込）を上限に何冊でも
1万円を超える分については自己負担
補助されるお金は給与所得となるので課税対象
背景｜既存の書籍購入制度がイケていなかった
これまでの書籍購入制度は、僕が3年前に提案したものだったのですが、これがイケていなかったようです。当時はそれぞれのチームが少人数だったこともあり、チームごとの決済枠を合計で月1万円としていました。決済の許可は上長に Slack で連絡するだけで購入できるのですぐに書籍が必要な場合は総務を通さずに迅速に購入できて便利という制度でした。
私費で書籍を購入したほうが気楽だった
今年に入って、Technology Unit の weekly KPT で書籍を買ってインプットを増やしているという話で盛り上がったことがありました。
この時、書籍を経費ではなく私費で購入しているメンバーがいたので、制度の存在を知らないのかと思い「書籍購入制度も利用できますよ」と伝えました。しかしこのメンバーはすでに制度を把握していました。そして、「申請の手間」や「購入後の書籍の管理方法」にハードルを感じるため私物として購入をしていたという事象が浮き彫りになりました。
ここで浮き彫りになった課題は次のようなものでした。
リモートワークが恒常化されたこともあり、経費で購入すると会社所有になるため本の受け渡し（貸し借り）が面倒
技術書や専門書は高額になることが多いためチームで月1万円だと自分の利用分で全体の枠が圧迫されることに気が引ける
全社的に利用頻度が低かった
振り返ってみれば全社共通の Slack チャンネルで書籍購入の申請をしていたのですが、他の部署のメンバーが書籍を購入している姿を見ることも稀でした。一方で、社内では最近読んだ本についての話題が飛び交うことも多かったので、チーム内の上限金額を気にしつつ申請したり、管理方法を懸念するよりも「いっそ私物で購入してしまった方が楽だ」と考えるメンバーが増えていたようです。
今の状況にあわせた制度の見直し
状況があらかた見えたところで、Technology Unit 全員に「例えば購入した書籍を個人所有になるようにして、金額の上限も個人ごとに設けるのであれば制度を積極的に利用したくなるか」と聞いてみたところ賛同を得られたので、すぐさま代表の沢井と相談して制度のアップデートを開始しました。
給与所得として補助する制度にアップデート
制度設計はミクシィさんの記事を参考にしました。書籍購入に使った金額の一部を会社が福利厚生として補助する形であれば、購入した書籍を会社所有ではなく個人の所有とすることができるため、リモートワークの多いサイキンソーでも書籍の管理場所を気にせず、本社から離れた自宅に常に置いておくことが可能となりました。
また、サイキンソーでは自然科学関係の専門書や技術書など比較的高価な書籍を必要とするケースが多いため、上限を一人あたり月1万円までとしました。
制度アップデート後の社内の反応
2月末の全社会議で制度のアップデートを発表したところ、好評でした。Amazon の欲しい物リストを作成してお互いに購入予定の書籍を共有し合うなどで盛り上がったり、制度開始が今月（2022年3月）からなのに会議中に注文しようとしているメンバーが居るなど、積極的に書籍からインプットしようという前向きな姿勢が以前よりも顕在化されて僕も刺激を受けました。
サイキンソーではアウトプットが得意なメンバーが多く、書籍の感想を Slack に投稿したり、おすすめの書籍を紹介し合うなどを度々見かけていましたので、今回の制度アップデートを機会に、書籍を通したコミュニケーション・ビジネス・研究への活用がより深化すれば良いなと期待しています。
通常の稟議申請経由でも購入可能です
もちろん、1冊で1万円を超えるような書籍が必要な場合などは、この制度を使わずに会社所有とはなってしまいますが通常の稟議申請経由で購入することも可能です。
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