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後悔は明日への活力なり

「もっと若い頃に本を読んで、洞察を深めればよかったのかもしれません。」

ある死刑囚が言った言葉。

若くなくても、いまさら貪るように読んでいる自分。

「年齢は関係ない」などと陳腐な言葉を言うつもりはない。

若い頃に、色々な考え方、自分と違う考え方にふれる方が、いいに決まっている。

ネットをみて、自分が多数派に居るかどうかに怯えることに費やすぐらいなら、

自分と違う考えに触れられるだけ触れて、自分がどう感じるかを体験する方が

意義のある時間であることに間違いない。

そういう意味で、「やり始めるのに、年齢は関係ない」という言葉は、分野によっ

ては、後悔を打ち消すために無理して強がっているだけに聞こえる。

今ではもう遅い。そういう事はいくらでもある。でも生きている限り、

取り返しのつかないことは数少ない。だとしたら、

その「後悔」を「正しく」使うべきだ。後悔の念をいつまでも持っておくべきだ。

だからこそ、人は前にすすめるんだと思う。

貪るように読んでいる自分がまさにそうだ。

電車の中での20分間、見渡すとみんなスマホを見ている。

そんななか、カバーもつけない本を堂々と読んでいる。

はっとするフレーズ、自分が考えてきた不安を形にするフレーズ、

そんなものに出会うことが多い。それが自分の血肉になっているのかどうかは

わからないけど、

「これから」の自分が、もっと生きやすくなる「かもしれない」と予感しながら、

言葉の海に今日も、一つ、心に残ったフレーズを浮かべる。

明日には消えているかもしれない、いつかふとまた浮かんでくるかもしれない。

そんな輝く言葉に出会えば出会うほど、なぜ、もっと早く出会えなかったのだろう…。と、

自分の後悔は、深まる。

だからこそ、その出会いに感謝でき、その出会いの重みを実感できる。

後悔は決してNegativeな感情ではない。

明日への、活力だ。

そのことに、早く気付くべきだ。






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