マガジンのカバー画像

本の感想。読んだ時の気持ちを思い出すための記録。

25
読書記録。
運営しているクリエイター

#読書

本の感想 「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」 ニーナ・シック (著), 片山 美佳子 (翻訳)

インターネットなどで情報を収集するときに、「間違えた」情報をつかみたくない…という思いがあります。でも、どうしたらいいのかなぁということで、新聞で紹介されていた「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」を読んでみました。 世界中で起きている事件の背景が紹介されているので(知らないと自分も巻き込まれて危険だよ!と)、人に話したくなる内容の本でした。 ニセ動画が簡単につくれるようになっている 「ディープフェイク」は、AIによって、顔の差し替えなどを行った動画。技術の進歩によ

本の感想 「フェイクニュースの生態系」 藤代裕之編著

「フェイクニュースの生態系 (青弓社ライブラリー)」が日経新聞で紹介されていたので、読んでみました。 「はじめに」で、すでに「ほとんどの人にフェイクニュースは見抜けない」と宣言されています。私は大丈夫だと思ったのに…(いや、最初から自信がないから、こういう本読んでます)。でも、逆に免罪符をもらった気も…。(いや、そういうわけでないですね…) フェイクニュース1つ1つへの対処方法というよりは、そもそもニュースが世の中で流れていく中で、どうしてフェイクが含まれていくのかを理解

本の感想 「10才から知っておきたい マンガでわかる!はじめてのSDGs図鑑」

https://amzn.to/3nicfJC 各目標に対してマンガ、クイズ、事例、めざすこと、自分たちができること、さらに「調べてみよう」コーナーがあるので、これから調べてみたい!&取り組んでみたい!思う人には良い本だと思いました。 「SDGsの木」の紹介など、いろいろなデータの出典がありました。この本に載っていた情報を辿って、環境庁で下記の表を見つけることができました。このような感じで、本に載っていない新しい情報や、編集しなおした情報(元データは同じでも、表現が違うお

本の感想 「すぐできることからがんばってしよう こどもSDGs」

17の目標ごとに、「知る」「考える」「する」が2ページずつ、具体例載っています。日本の小学生〜大学生に関係する取り組みの紹介も10例以上あります。 「他の人はどういうことをやっているの?」と子供(もちろん、おとなも)が知るために、良い本だと思いました。 取り組みのほとんど、私は知らない話でした。 おもしろい&びっくりした話は 「伝統技術」上総ぼりの技術をアフリカ・アジアの人たちに伝えて水問題の解決をはかっている話 日本で以前、公衆衛生の改善に役立った技術・製品(サラヤ

本の感想 「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」

SDGsは他人事ではないし、取り組みを始めること自体ハードルは高くないんだよ、と、教えてくれる本でした。 3章で構成されていて、①現状の問題、②SDGsとは、③自分事として考える方法、きっかけが紹介されていました。 1章「みんなの周りのさまざまな問題を理解しよう」では、SDGsに関連する問題の実例が10以上あり、「困ったことがいろいろあるんだな」ということが子どもでもわかりそうです。世界の中での日本の順位ですとか、グラフや数字での説明もありました。1トピック2ページでシン

本の感想 「滅私」 羽田圭介

ミニマリストが主人公のお話。生活や意思決定のあらゆる無駄をはぶき「楽」に生きたい主人公はSNSやシンプルなエコ生活ができますよ的な商品のブランド開発などを生業にしています。主人公も参加するSNSを主活動の場とするミニマミストのコミュニティでは、いくつかの流儀のミニマミストがいて、それぞれの生き方に主人公は共感したり、どちらかというとちょっと見下した感じで見ています。そして自分自身にも疑問を持っています。モノを持たないという判断が人生にどうプラスなのかマイナスなのか。SNSを生

本の感想 「絶対にミスをしない人の脳の習慣」 樺沢紫苑

どうしてミスを犯してしまうのか、その時、脳はどういう状態なのか、それに対してどうしたらよいかToDoが紹介されています。 この本で忘れたくないと思ったことは、 ミスをしないために、自己洞察力を鍛えていく→3行日記 脳の機能を低下させないために、脳にストレスを与え続けない→成功体験を語る ぐちは言っても15分→笑い話にしてしまう→忘れる おもしろいと思った話は、 「パーキンソンの法則」と「デフォルト・ネットワーク稼働中」の話。 この本を読んで、風呂に入っているときに

本の感想 「認知症の世界の歩き方」筧裕介

旅行が好きです。行ってはいけないわけではないので、いけばいいですが、今はとくに旅行の予定なし。代わりに近所で見かけた、楽しそうな見た目の旅行本のような本があったので、読んでみました。 認知症のいろいろな症状、たとえば、バスに乗ったけれど、どこに行きたかったのかわからないのはなぜ?、バスの降りるボタンを押せないのはなぜ?というのを「ミステリーバスに乗っている」ようなものと例えられていたりして、読んでいて面白いです。 でも、明るい見た目ですけれど、これにあてはまるのは、恐怖…

本の感想 「百年法」山田宗樹

自分の体が不自由になったとき、どの程度まで自分の体に手を入れていいものなのだろうか、とか、際限なく手を入れた時に、何が起こるのか、恐怖っぽい面に興味があって小説「百年法」を読んでみました。 「老化しない医療処置(いつまでも処置を受けたときの年齢でいられる)を受けた人間は処置を受けた時点から100年目に基本的人権を失う」という法律のある世界の話。 国を治める人(老化しないからずーっと君臨できる)が暴君となってしまったら? 統治者が意識不明の状態になってしまったら、その人が治

本の感想 NEO HUMAN ピーター・スコット・モーガン

作者のピーターは、元コンサルタントで、ロボット研究者で、ゲイで、ALSを患っています。AIの進む方向性について、一面を知ることができるかなと思って読んでみました。 ピーターはALSを患う前に出版していた本に、AIの進む道を2つ示していました。1つ目は、AIが高度化し人間を凌駕していくストーリー、もう一つは、人間を拡張するためにAIを使っていくというストーリー。 ALSを患ったことで、人間を拡張するためにAIを使っていくストーリーを自ら証明するため、さまざまなテクノロジーを

本の感想 「精神科医が教える読んだら忘れない読書術」 樺沢紫苑

樺沢紫苑先生のYouTubeにはまってしまったので、本も読んでみることにしました。アウトプット大全などが有名ですが、「読んで忘れてしまうのも残念」なので、まずは、この本から… この本で紹介されていたことで、おもしろいと思ったことは、「本を読んで、行動が何も変わらなければ、本を読む意味がない」という言葉。 ということで、noteを始めてみることにしました。 あと、ファンクラブにも入ってみました…。なんか唐突ですけれど。 ということで、この本は、わたしの行動を促すスイッチの