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縁の下と軒下

『今日は猫ちゃん、軒下に来れませんねぇ』

と前の座席のTさん。

外は大雨。

猫ちゃんというのは会社の隣の家の猫のこと。

最近晴れの日に2階のベランダの下で、気持ち良さそうに寝ている。

今日は雨なので、猫ちゃんはいつもの場所にいなかった。

課長が
『世代的に、山田くんに軒下って言っても分からんやろ。縁の下は分かるかもやけど。。』
とおっしゃる。

『え、縁の下は、縁側の下ですよね?軒下って、くるまに干すですよね?』
と私は答える。
『そうやな、いや漢字は逆に知らんけど笑』

パチパチと目の前のPCでのきした、と打って変換すると『軒下』と出てきた。

『やっぱり、くるま干すですね。でも、軒下って、んー屋根の下ってことですか?』
と聞いてみる。

『うん、そう。だけど、家の外に飛び出してるとこの下の部分やな。』
と課長。

『なるほど、じゃあ。縁の下なら確実に雨はよけれるけれど、軒下だと、横殴りの雨だったら雨避けれませんねぇ。』

『そうかぁ?まぁ、屋根が高かったそうやけど笑』
と課長。

『まあ、しかし、最近の家には、縁側なんて無いやろ。Tさんの家にはあるやろけど』と課長は続ける。Tさんの家は古いらしいことで有名だ。二層式洗濯機を使用するつわものである。

『わたしんち。。。あります、ねぇ。。課長の家にもありそうですけど』とTさん。

『ありそうやろ?増築したから、縁側と縁側が向かい合わせになってしもうて、縁側じゃなくなってん。。』と課長。課長も両親と暮らす家であるので、古い家が想像されたが、縁側は特殊事情。

課長のその後の話だと、最近建てられる家は縁側が無いところが多いらしい。さびしいなぁ。私にとっては縁側ってなんか日本人の精神的風景の一つな気がする。

気になったので、軒下と縁の下の意味を貼っておく。

軒下とは




軒下(読み方:のきした)とは、「デジタル大辞泉」の解説によると、「軒の下のところ。屋根の下」という意味です。軒天井(読み方:のきてんじょう)とも呼ばれます。以下で詳しく見ていきましょう。
「縁の下」の意味

「縁の下」は「えんのした」と呼び、床下や縁側の下のことを言います。縁とは日本家屋では建物の外周部分に張り出している板敷きの通路のことですが、その下のことです。縁側を支えるために、頑丈な柱を用い、しっかりとした束石を土台にして作られています。

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