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もし、あのとき探偵と出会わなかったら

探偵に4年ぶりにお会いします。
「もし、あのとき○○に出会わなかったら、いまの自分はなかった。」
振り返ればそのようなことの積み重ねかなと思いますが、私にとって探偵業界との出会いはインパクトが大きかったです。

探偵業界の中でも、特に業界大手の探偵社への就職でした。
あの時ハローワークで目にした探偵社が、もし2~3人の探偵事務所だったら、わたしは起業する前にもっと寄り道していたかもしれません。

「夫の浮気調査について無料相談を...」
探偵社に勤めていたとき、この1件の問い合わせに、どれほどコストがかかっているのか初めて知ったときは衝撃を受けました。


一般的に業界大手の企業は、充実したHPを作って、それとは別に広告用のサイトも作って、さらに広告費を毎月かけ続けてようやくそのサイトが消費者の選択肢に入れる施策を取りやすいと思います。

そして、SEO対策では通常サイトは毎月更新修正しなければ必ず順位が落ちていき、他社が上がっていく。もちろん、それは一部でその他の施策も多数。そのような活動を繰り返し、問い合わせ数を増やし、より受注しやすいターゲットに調整し、売上が上がっていきます。

「認知って買えるんだ・・・」
それまで素朴に、長い年月をかけて頑張っている会社が、自然と有名になってメディアに取り上げられて、なんか知ってるな~という状態になるものだとぼんやり思っていました。
しかし現実は、中身さえ良ければ売れるなんて、そんなに甘くないし、時間だって買える。私にはじめてマーケティングの威力を教えてくれたのは、探偵業界です。


探偵社でマーケティング関連の教育を受け、別会社の立ち上げに関わりました。このとき私がアクセスできた情報は、業界トップが勝ち続ける戦略。一方で、成果が求められたのは、まだ認知のない企業が限られたリソースで売上を上げること。

初めはこの2つは全然違うと感じていたのですが、いま業界をリードしている企業も、誰にも知られていない地点からスタートしているという、あたりまえのことに気付きました。
新たに市場に参入する会社が、どのように認知され、受注までの流れを作れるか。この経験は、自分のキャリアにとっては価値のあるものだったと感じます。


そんな過去の日々があって、今の私があります。
最近の調査事情や業界動向もいろいろお聞きしたいなと今からワクワクしております。

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