【日々】あのポジフィルムがほしい|二〇二三年八月
二〇二三年八月十八日
青空とまっしろな雲、洗濯物。夏三点セット。おおきくうつくしいアゲハ蝶が、ひらひら舞い降りてくる。すこしだけ、並んであるく。となりにいるのがうれしくて、目線を送ったらその途端にどこかへいってしまう。立派なあの子は、過酷な芋虫時代を生き残って今ようやく、さいごの煌めきを全身で放っているんだ。わたしはさいごに、輝けるだろうか。
いつもの電車に間に合った。汗だく。でも、落ち着いている。これでいい。きょうはいつもより人がすくなくて、ロングシートのとなりにか