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おしゃべりな女の子。


この話は、おひがみさんの話です。

おしゃべりな女の子と出会った。自分のことを話したがる女の子。
たくさんの人の前で、ずっと自分のことを話ている。

若さゆえの、おしゃべりかと思ったけれど、よく周りを見渡したすと若さがなくとも自分のことを話す人はたくさんいることを思い出した。
これは、性格というかなんというかなんというか。ごにょごにょ。

私は人生のかなり早い時期に、
「私が話す話よりも、相手の話を聞いたほうがいいのかも…」と気づいたと思う。


それは、男の人や、オンナの人、さまざまな人と出会って身につけた処世術であったし、営業ウーマンとして手にいれた武器のようなものだ。

実際に、営業モードに入ると、かなりの笑顔で人の話を聞く。「こんなにちゃこちゃん(私)は、話を聞くと思ってなかった」といわれたこともある。それくらい、私のガンメンからは”おしゃべり、聞いてくれ~!!”といわんばかりの、顔なんだろう。


会社に勤めの間は、会社の社長とか、色んな人生経験を持った人に出会うことが多かった。

そんな人たちと話をするときに、私は基本聞き手に回る。
その方が、相手のことを知ることができるし、私も色んな話がきけるから。そんな人に話す立派な経験なんて何もなかった。色んなことが普通すぎる。

なんてことを思っていた。

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そんなことを考えいる時間も、女の子は延々と輪の中で自分の話をする。
私はそんな話よりも、目の前にいる他の大人がどんなことを思い、何を考えているかを聞きたいそう思っていた。

私は悟った。

私は、相手に興味を持ってもらえないことを感じてそこのラウンドからは撤退した。

だけど、この子は今でもみんなは自分に興味がある、聞いてくれる‥そんなラウンドにいるんだってことを。

なんとも、うらやましい。こんな風にふるまえたら人生はまた変わっていたのかもしれない。

ーー

だけど、こうやってその子が話をしている時間、聞いているようで全く違うことを考えている私ってゲンキンだ。

顔ではうんうん聞いといて、一方ではこの子の話はいつ終わるんだとう…と考えている。

そんなことを考えているとき、別の大人は言った。
「あと10年たったら、誰も話きいてくれなくなるよ。」と。
それでも、女の子は話続けるのであった。


おわり。


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