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ユーザーコミュニティを運営する部署の自主勉強会

こんにちは。サイボウズ ファンコミュニティ推進部のさくとかえです。

このnoteでは私たちファンコミュニティ推進部によるユーザーコミュニティ施策をご紹介していますが、今回は少し趣向を変えて、有志で行なっている自主勉強会をご紹介します。

ユーザーコミュニテイについて勉強したい方の参考になると嬉しいです。

勉強会の概要

2022年夏、「コミュニティ運営のノウハウや、会社活動への貢献度をもっと高めたいね」と話していた数人からこの自主勉強会が始まりました。
進め方はとてもシンプルです。勉強会の日までに課題図書を各自読書します。勉強会の場では、疑問や感想を順番に発表したり、自社に当てはめて考えてみるフリーディスカッションをしたり。
スライドの準備などはせずに、業務についてのざつだんをする雰囲気です。
話した内容は書記担当の人がkintoneで共有するようにして、あとから読み返すことができるようにしています。

会の中で話したことを簡単にメモしておきます

通常業務に影響が出ないように、だいたい月1回、1時間くらいのペースでスケジューリングしています。忙しい人は欠席もOK、繁忙期は2ヶ月空けることもあるような、ゆるっとペースです。

参加は任意なので、少ない時は3名、多い時でも6名くらいの規模で行なっています。ずっと参加しているメンバーもいれば、業務的に余裕がある時期や興味のある課題図書の時だけ参加するメンバーもいます。
新入社員からチームリーダーまで、メンバー構成も多様です。

1冊読み終わると、メンバーで相談して次の課題図書を決めます。
社内でおすすめされていた本、コミュニティ界隈で注目されている本、ユーザーさんの理解になりそうな本など、選書理由は様々です。

ちなみに、書籍購入の費用はサイボウズの学び支援制度
Self-Learning Program」(サイボウズ社員が自主的に取り組もうとする、業務上必要なあらゆる合理的な手段の学びに対し、 学習にかかる費用を12万円/年を上限に補助する制度)を使う人がほとんどです。
費用を気にせず、本当に読みたい本を選ぶことができるこの制度に助けられています。

課題図書

実際に勉強会で読んできた本をご紹介します。

1. ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング

コミュニティを知るにはまずはこれ!のど定番が最初の課題図書です。
読むのは2回目、3回目という人もいましたが、感想を共有することで理解が深まることを実感したシーズンになりました。

2. カスタマーサクセスとは何か――日本企業にこそ必要な「これからの顧客との付き合い方」

ユーザーコミュニティのさらに上位概念である「カスタマーサクセス」の理解を深めました。1人で読むのは結構大変な内容とボリュームですが、勉強会が良いペースメーカーになってくれます。
「サイボウズに当てはめると?」を沢山議論したシーズンでした。

3. 1冊目に読みたい DXの教科書(なるほど図解)

新卒でサイボウズに入社した社員が多いので、世の中のトレンドや、私たちのサービスを利用してくださるユーザーさんのそもそもの状況を勉強しました。
このシーズンには海外出身のメンバーが参加していたので、対比して日本を知る機会にもなりました。

4. 最高の集い方

イベントが最大限に盛り上がるための、ルールの作り方や進行の仕方などを学ぶことができました。
弊社主催のイベントにも重なる部分があり、見直す部分、新たに取り入れられる部分はないか、考え直す良い機会になりました。

5. 成功するコミュニティの作り方

Google Cloudのユーザーコミュニティ「Jagu’e’r(ジャガー)」を軸に、色々な他社事例を知ることができる書籍です。
コミュニティの存在意義や、どう発足したのかなど、根底の部分に立ち返ることができ、コミュニティの在り方について、改めて考えさせられるような内容でした。

それぞれの視点から見た勉強会

最後に、この勉強会についてメンバーの感じるところを少しご紹介します。

さく)日中は仕事に追われ、夕方以降や土日は子どものために時間を使うと、ついついインプットがおざなりになりがちです。でもこの勉強会がインプットのペースメーカーになってくれているな〜と思います。かえちゃんはどう?

かえ)私自身、コミュニティにちゃんと参加したことがなく、まだ理解が浅い部分が多かったので、この時間でコミュニティについて知ることができて嬉しいです!ひとりで読むだけでは吸収しきれない部分も、みんなで感想をシェアすることで噛み砕いて理解することができるのもありがたいポイントです。

さく)洋書の翻訳だったり、概念的な内容が多かったりと、ひとりでは心が折れてしまいそうな時もあるもんね…。笑 色んな事例を読んでみて、何か感じたことはある?

かえ)自社のコミュニティや、開催するイベントに取り入れてみたい!と思うこともあれば、これは向いていないかもな、と思う部分もあるのが面白かったです。いくら上手くいった事例であっても、全てを取り入れたらいいわけではないな〜と改めて実感しました。

さく)そうだよね。自社の状況、ユーザーさんの状況、プロダクトの性質など変数がたくさんあるから、掛け合わせも無限だよね。コミュニティは総合格闘技だなと思うようになりました。

かえ)この勉強会を通して、本から学ぶことはもちろんたくさんありましたが、それ以外にもコミュニティに対するチームメンバーの想いや捉え方についても理解が深まった気がします。メンバーの想いをそれぞれが理解することで、コミュニティの全体的な方向性もブレなくなると思うので、良い機会だなと思います。

もし次の課題図書におすすめの書籍があれば、ぜひコメントで教えてください^^
最後までお読みくださりありがとうございました。


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