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短歌まとめ_1

noteを心ゆくまで放置し、5月から短歌をはじめ、木村槿として戻ってきた木村です。誰も見てないかもしれんけど、ご無沙汰しております。

最近採用された短歌をまとめます。
ぜひご覧ください。

1.新聞歌壇

東京歌壇 東直子選 特選一席 2020.07.05

レシートの角と角とを合わせ折り帰ってゆくひとまたのお越しを

東京歌壇 東直子選 入選 2020.7.19

部屋じゅうにティッシュの花を散りばめて遠いあなたの最期をおもうよ

東京歌壇 東直子選 入選 2020.8.16

天と地がBluetoothでつながれば祖母がやってるラジオを聴くよ

東京歌壇 東直子選 入選 2020.09.06

直帰せず帰社したきみを帰還兵のようにたたえる火曜の20時

読売歌壇 俵万智選 入選 2020.09.15

死んでいる花を飾っているぼくは死から遠くて一番近い

毎日歌壇 加藤治郎選 入選 2020.09.28

感情をなくしたパンは内臓に焼きそば麺を抱えて生きる


2.月刊うたらば テーマ「自」

手鏡の自分の顔にイケメンとただ言い続ける自由研究
参考:月刊うたらば


3.クロワッサンオンライン 歌人・木下龍也の短歌組手 テーマ「音」

隣からものすごい音が一度してそこからなにも聞こえてこない

木下龍也さんにコメントをいただいたので一緒に掲載します。

線ではなく、点で終わるから、その先にありそうな恐ろしい点へつなげてしまいそうになる。考え続けても、なんの音だかわからないからこそ、想像を掻き立てられる。もう一度聞くことができればわかるかもしれないが、もう聞こえない。不安の種をうまく捉えた一首。
クロワッサンオンラインより引用)


こうやって並べてみると、暗い歌や静かな歌が多いですね。
新聞歌壇は選者によって投稿する歌のテイストを変えているので、自分らしくないかな?と思うものも。

でも個性は勝手に出てくるものだと思っているので、この感じで続けたいと思います。このなかでのお気に入りはレシートの歌と帰還兵の歌ですかね。

急に短歌のことについて書いたら今までとのギャップがすごいので、そのうち短歌を始めたきっかけや短歌教室の話も書けたらなと思います。

最近急に秋になってとてもせつないという話はまたの機会に。

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