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「怒らないようにしよう!」なんて無理だった

「ああイライラする」

私はよく些細なことでイライラしてしまいます。

特に気持ちに余裕のないときなどは顕著に「イライラ」が出てしまうのです。

こんな感じだから、昔はすぐ夫婦喧嘩に発展してしまって。。。それがなぜだか。。。

「今ではまったく喧嘩をしなくなったのです」

怒らないって決めた日

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あれは5年ぐらい前でしょうか。
その日もまた、理由はくだらなすぎて何だかもうよく覚えてないのですが、またまた夫婦喧嘩をやってしまって、ひどく後悔して、でもすぐに素直になれず、2日間ぐらい「ろくに口も聞かない状態」で結局。。。

「ごめん、言い過ぎた」

とお互いに謝って、なんとかまた仲直り。

でも、あまりにも頻繁にケンカしてしまうので、さすがにこれはマズいと思って

「もう絶対に怒らない!」

と心に決めたのでした。

「怒らない」なんて無理だった

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それから何回か、怒りそうになるのをグッとこらえて、何回も何回も我慢して、かなり長い間にわたって繰り返し我慢していたのですが、あるときもう我慢の限界がきて、

怒りが爆発してしまったのです。。。

「怒らない」と心に決めて、「怒り」がこみ上げてくるたびに「我慢しなきゃ」と言い聞かせ、「怒りのピークは6秒」なんて話も聞いて10秒待ってみたり、でも結局は「怒りが爆発してしまったのです。。。」

「怒り」を我慢するのをやめた

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「怒らない」って決めたのは全くの逆効果でした。我慢を重ねることで、怒りはむしろどんどん増長されていったのです。

新たに怒りが生まれるたびに、我慢していた過去の怒りを思いだして、その過去の怒りにまた反応してしまい、さらに怒りが増長され、そこでまた我慢すると、さらにまた新たな怒りが生まれ、またまた過去の積み重なった怒りを思い出して反応して。。。と雪だるま式に怒りが増長してゆき、しまいには

自分でもびっくりするぐらい、怒りが爆発してしまうのです。

ただこのときも、結局最後には

「ごめんなさい」

と謝って、何とかまた仲直りをする。。。

そんなとき、ふとある疑問が湧き上がってきたのです。

時間がたてば、結局は「謝る」って、いったい何なんだ?

これまでも何度も何度も喧嘩を繰り返してきては、時間が経てば「また仲直りするために謝る」、そんなことを繰り返してしまって、

結局「謝る」のなら、そもそも「喧嘩すること自体ムダなんじゃないか?」

そんな風に考えるようになってきたのです。

そもそも何で喧嘩になってしまうのか?

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喧嘩になってしまう理由は

①些細なことで自分がイライラしてしまう
②些細なことでイライラしている相手に反応してしまう
③自分の主張(価値観)を批判されてしまう
④相手の主張(価値観)を批判してしまう

自分の場合は、だいたいこんな感じです。

①や②は、自分または相手に余裕がないときに「しょーもないこと」をきっかけに喧嘩に発展するパターンなので、あまり根が深くないことが多いのですが、③や④は自分の主張、つまり価値観を否定するかされるか?の問題なので意外と根が深いことが多いです。

喧嘩しそうになってしまった場合の対処法

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喧嘩しそうになったときの対処法、それは

「良い」「悪い」を決して判断しないことです。

単にそのときに起きている「事実」だけを客観視して、どっちが正しいとか間違っているとかを判断しないことが大切です。

①些細なことで自分がイライラしてしまった場合

「自分がイライラしている」という事実をそのまま認めましょう。

だいたいにおいて、こういう時には抑えきれずに何かしらの暴言をすでに吐いてしまっていることが多く、怒りのピークはすでに越えているはずなので、このときを逃さず

「ああ自分はいま余裕がなくてイライラして怒っているんだな」

と、頭の中で言葉にして客観視しましょう。

この作業は仏教的にいうと「ラベリング」といいます。いま起きていることを「人ごと」のように言葉にして実況中継することで、妄想が入り込まないようにする手法です。

このとき大切なのは、暴言を吐いた自分に対して自己嫌悪感を感じたり、

「イライラしてはいけない」
「我慢しよう」

などと決して「良い悪い」を判断しないことです。「良い」とか「悪い」とかは妄想であり、今起きていることだけが真実であり、そこには「良い」も「悪い」もありません。

なので「イライラして暴言を吐いた自分」を先ずは認めて、次にすべきは

「それ以上の暴言を吐かないようにする」
「相手が不快な反応を示したら謝る」

ことです。「イライラして暴言を吐いた自分」をまずは確認して認めて、冷静になれたところで、それ以上の延焼をしないように努め、不快にさせたのであれば、その否を謝りましょう!

ここで「謝る」のは「自分が暴言を吐いてしまったこと」に対してではなく、「暴言によって相手が不快になったこと」に対して謝るのです。「暴言を吐いた自分」の「良い」「悪い」を決して判断しないことがポイントです。

②些細なことでイライラしている相手に反応してしまった場合

相手が「イライラ」していると、それに反応して「自分もイライラする」というパターンです。

これにも「ラベリング」が有効です。

「彼女(もしくは彼は)はイライラしているな」

と、当事者にはならずに客観的に頭の中で実況中継しましょう。そして「イライラしている相手のこと」をただただ理解しましょう。

このとき大切なのは、イライラしている相手の「良い」「悪い」を判断しないことです。

「何だよ勝手にイライラしやがって」
「俺は(私は)絶対に悪くない」

など、相手のイライラした行動を決して「良い」「悪い」で判断しないことです。相手からの「怒りのギフト」を真に受けて受けとってしまうと、そこから「怒りの連鎖」が始まり、何ひとついいことがありません。

決して相手からの「怒りというギフト」を受け取らず、そのまま理解することだけが大切なのです。

あなただって、余裕がないときには理不尽な暴言を吐いて「イライラしてしまう」のですから。。。

③自分の主張(価値観)を批判された場合

自分が何気なく言った主張や価値観を否定されてしまうと、ムキになって自分のほうが正しいと言い返すことで喧嘩に発展してしまうパターンです。

この場合もまた、「ラベリング」が有効です。

自分の主張に対する反対意見を、まるで人ごとのように実況中継して、

「自分とは違う考えがあるのだな」

と、ただただ言葉で理解するだけでよいのです。そこに

「俺の主張のほうが絶対に正しい」

など、自分の主張に対する「良い」「悪い」の判断は全く必要ないのです。

人それぞれ、「生まれてきた環境」や「育ってきた生い立ちや経験」などが全くもって異なるので「色々な価値観があって当然」なのであり、そこに「良い」も「悪い」もありません。

例えるなら、食べ物の好き嫌いと同じです。

「俺はハンバーグが好きなのに、ハンバーグが嫌いと言うお前は絶対に許せない!」

などと言う人はいないはずです。(中にはいるかもしれないですが。。。)

ハンバーグが嫌いという価値観が許せるのであれば、もっと他の違う価値観も、理解してあげましょう!その価値観が「良い」「悪い」ではなく、ただ理解するだけでよいのです。

④相手の主張(価値観)を批判してしまいそうになった場合

ほかの人が何らかの主張や価値観を発した場合、自分の主張や価値観と違うと感じてしまったときに、ついつい

「それは違うんじゃない?」

と否定してしまって喧嘩に発展するパターンです。

この時の対処法も③のときの対処法と同じく「ラベリング」することによって対処するのがいいです。

「自分とは違う考えがあるのだな」

と、ただただ言葉で理解してあげましょう。「良い」「悪い」の判断はまったくもって必要ありません。だって価値観は人それぞれなのですから。

とはいえ、何らかの選択を迫られていて、それに対する対処法が自分と他のひととでは異なってしまっている場合には

「他のひとの価値観を優先して乗っかってみる」

のもいいのではないでしょうか?

繰り返しになりますが価値観は人それぞれであり、それ自体に「良い」も「悪い」もありません。「良い」とか「悪い」とかは単なる「妄想」であり、それ自体に何の意味もありません。

なので、何らかの選択肢に迫れていて、どうしてもあなたと相手とで価値観が分かれてしまうのであれば、思い切って相手の価値観に乗っかってみてください。

死ぬこと以外は「かすり傷」

なのです。たかだか2人の違う価値観をどっちに合わせようが「ぶっちゃけそんなに変わることはありません」

いったんはあなたの主張を押し通してみて、それでもどうしても意見が分かれてしまうという場合には、相手の出張に乗っかってみるのも悪くないと思います。。。

このようにして私は、もう3年近く夫婦喧嘩はしていません。もちろんその間、数えきれないぐらい「イライラして」しまったこともありますが、喧嘩に発展する前に全てスッキリ終わせることができています。

「すぐに喧嘩してしまう」と悩まれているかたはぜひ、今回私が書いたやり方を試してみては如何でしょうか?

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