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【ライブレポ】NPP2022

2022年1月3日(月祝)、お台場にて「NPP2022」2日目が開催されました。
@JAMとTOKYO IDOL PROJECTが共催する「New Year Premium Party」も、2017年にスタートしてからもう6回目となります。

この日僕が最初から最後まで観ていたグループは4組だけでしたが、初出場のグループがあったり最後の出演となるグループがあったりと、その背景は様々でした。
共通していたのが、この場が名誉ある舞台であるということでした。

アップアップガールズ(仮)は、ちょうど1年前の「NPP2021」にて新体制の初ステージを迎えたそうです。
唯一のオリジナルメンバーである関根梓さんは、一年前と同じ場所でマイルストーンを迎えられたことの喜びと、「8人体制のアプガをもっと知ってもらいたい」という決意を口にしていました。
Fragrant Driveにとっては、今回が初めてのNPPでした。
片桐みほさんや板橋加奈さんが、タイムテーブルに自らのグループ名が用意されていることがどれだけうれしいことかと語っていました。

一方で、前名義「転校少女歌撃団」時代から毎回出演している転校少女*にとっては、今回が最後のNPPであり、最後の@JAM / TIP主催のイベントした。
松井さやかさんがここまでの軌跡を語り、セットリストも転校少女*らしい、エモーショナルな曲で構成して最後の挨拶を済ませました。

関根さんも板橋さんも松井さんも、グループ最年長でありMCで語る機会の多いメンバーです。
長年活動してきた彼女らの言葉には、重みがありました。

ライブレポは、4組に先立ちオープニングアクトから書いていきます。

・pageONE

屋内ステージ・Zepp Diveicityのトップは、オープニングアクトの「pageONE」でした。
2021年11月にデビューライブを開催したばかりの、出来立てのグループです。
配信アプリ「ミクチャ」の出演権争奪イベントでこのオープニングアクトの座を勝ち取りました。
「Repezen Foxxのトラックメイカーが全曲プロデュース」とは、後で知りました。
曲へのこだわりは、それを知らずともなんとなく伝わってきました。
日本酒とかワインみたいな表現になってしまいますが、非常に聴きやすかったです。
はじめて聴く曲は探りながらになってしまうため、良さを感じきれないところがあったりするのですが、「ぺじわん」曲はすんなり入ってきました。

このグループを知ったのは、以前別グループで活動していた赤色担当の萌波あかりさんがきっかけでした。
MCで萌波さんは、時間が押すのではないかというほど喋っていました。
ここに立てたことがそれだけ嬉しかったのでしょう。
ましてや今回は「勝ち得た」ステージです。
萌波さんは、パフォーマンス中の笑顔も目立ちました。
あまり適当なことは言うものではありませんが、来年の「NPP2023」には、タイムテーブルの中に「pageONE」の名前が確約されていそうな気がします。

・群青の世界

本編の一発目に登場したのが、群青の世界でした。
爽やかな「僕等のスーパーノヴァ」からライブは始まりました。
メンバーが登場したときにはまだ暗かったステージが、ハイハットの4カウントで明るくなります。
グループのこれからを明るく照らすようなこの曲は、新年の幕開けにもよく合います。

ステージの背景はデコボコとした陰影をつけた模様になっていて、これは昨年12月の東名阪ツアーファイナル・3周年記念ライブ「BLUE SYMPHONY」のステージの様子に似ていました。
自分としてはその日以来の群青の世界のライブだったので、ツアーの続きに居合わせたかのようでした。

横田ふみかさんが活動休止中のため、残念ながらフルの5人ではなく4人でのパフォーマンスでしたが、20分尺のフェス出演であっても、群青の世界が残す世界観はため息がもれてしまうほど圧倒的でした。

メンバーの微笑みには、アップで観てもレンズを通さずに観ても変わらず引き込まれてしまいます。
これに加え、曲の雰囲気に合わせて時折憂いを混ぜたような表情を作れてしまうのですから素晴らしいです。

今年のNPPは2ステ制で、フジテレビ広場前の屋外ステージ「Premium Stage」と、Zepp Divercity Tokyoの屋内ステージ「New Year Stage」とでライブが開催されていました
群青の世界が立ったのは屋内ステージでした。

グループによって、会場との相性はあると思います。
例えば、屋外ステージの方がいいのか、外でこそ輝くのかという違いです。
その点では、群青の世界は、寒空の下でというよりも、閉ざされた屋内でその世界を全うできているように感じます。
Zepp Divercity Tokyoは格好の舞台でした。

◆セットリスト
M1. 僕等のスーパーノヴァ
M2. However long
M3. カルミア
M4. 未来シルエット

細かい点だと、「However long」での工藤みかさんソロ「どれほど君が好きか」でフロアを指さすときの、工藤さんの腕を持て余したような手の使い方が綺麗でした。

村崎ゆうなさんは、ウェーブをかけた長い黒髪がすごくよく似合っています。
前にも書きましたが、この髪型だと所作がより動的に見えます。

ライブはMCを挟まずに、最後の曲まで繋がれました。
鍵盤の音がゆるやかに流れ、この曲が始まりました。

「未来シルエット intro ver.」

心をまっさらにしてくれそうな代表曲が、ここにやってきました。
フェスでありながらも、だからこそでしょうか。
一切の手を抜かない曲でセットリストは占められていました。

先日の3周年ライブ「BLUE SYMPHONY」では、大サビにかけてフロアからクラップが発生していました。
この日も同様に鳴らされたのですが、3周年の時とは少し雰囲気が違っていました。

ワンマンライブで「未来シルエット」が披露されたのは、アンコール3曲目という、ライブのオーラスでした。
その時は節目ということもあり、感情が溢れるメンバーが煽るクラップに乗せられるようにフロアが手を鳴らすという雰囲気に感じていましたが、この日は逆で、盛り立てていくフロアに対し、メンバーは地に足をつけたように冷静でした。

・アップアップガールズ(仮)

2014~2016年の一時期ですが、アップアップガールズ(仮)、アプガのライブに通っていたことがありました。

当時のアプガで思い出すのが、2時間のノンストップライブ「ハイスパートキングダム」に代表される、アイドルというよりもアスリート的な要素が強かったライブスタイルです。

ハイスパートキングダム。
20を越える曲数のセットリストが、ワントラックのパッケージに収められた、文字通りのノンストップライブでした。
激しい振り付けの付けられたアップテンポな曲をぶっ通しで、時に昼夜2公演メンバーはこなしていました。
まず、やり切ってしまう底なしの体力が恐ろしいのですが、メンバーは自分たちを鼓舞するだけではなく、ファンまでもステージのペースへと焚きつけてきます。

「どちらが先にへばるか勝負だ」と、記憶の中だけなのでそう言っていたかは定かではありませんが、それくらいの覚悟をもって来てほしい、と言われているかのようでした。
「ハイスパ」が明けて翌日以降のファンの方のツイートには、筋肉痛がしっかりと出てきたとの報告が続々と並んでいたことを覚えています。
ライブを観に行くことを「参戦」などと言ったりしますが、アプガのライブに向かう心持ちはまさに参戦でした。

ライブ以外にも、ホノルルマラソンを3,4人のメンバーで繋いで完走したり(別の年にはフルを一人で走ったメンバーもいました)、自衛隊の教練に参加したり、アイドルの範疇を越えているようなエピソードは多々ありました。

ミニマムなライブであっても根本は変わっていません。
アドレナリンが血中を巡っていくような感覚は、これぞアプガというものですし、少なくとも僕が観ていたころに限定すれば、アイドルシーンで求められていたスタイルだと思っています。

しかし、時間は流れていきます。
アップアップガールズ(仮)は2020年末をもって4人のメンバーが卒業し、新たに7人のメンバーが加入しました。
オリジナルメンバーはほとんどが入れ替わり、その当時を知るのは関根梓さんだけとなりました。

NPP2022へと戻ります。

「音と心を乗せて届けたいと思います。」
序盤のMCで、関根梓さんがこう言っていました。
これまで観ていたライブに心を感じなかったわけではありません。
でも、アプガの根底にあったのは、考え味わうよりも前に声を出して身体を動かす。
これだったと思い込んでいました。

「音と心を」というコメントにそこまでの深い意味はないのかもしれませんが、関根さんのこの一言を聞いたとき、今まで自分がアプガに対して抱いていたイメージが変わっていく予感がしました。

印象に残っている曲があります。

「アルストロメリア」

植物の属名らしいです。
狭義では「ユリズイセン」という和名の花を指し、これには「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」という花言葉があるそうです。

ライブで初見の曲は、メロディー先行で歌詞まで聞きとれることはなかなかありません。
伴奏の轟音やマイクで引っ張ってくる歌声が混ざると音が喧嘩することも多く、なかなか歌詞が入ってきません。
でも、この曲では歌詞がはっきりと聴こえてきました。
8人という大所帯のユニゾンであっても、ステージから文字が届いてきました。

「アルストロメリア」は、ミニアルバムリリースに先行して配信が解禁されたばかりでした。
歌詞がまだ公開されていないのでこのつづりで合っているか分かりませんが、印象的な歌詞を書いてみます。

「強いハートは この脆い心臓の下で 待機してるんだ」

数年も前の一時期しかろくに知らないのに語ることは間違いだとは思うのですが、勢いだけでなく脆さや弱さを積極的にさらけ出す、これまでのイメージとは違うアプガの姿がここに現れているような気がします。

落ちサビ前、Cメロの低音を数人でユニゾンで歌うパートは、鼻を抜けていく音の響きを受け止めているような感覚でした。

「カラフルで個性あふれる8人が、両腕広げてお待ちしていますので!」

間もなく開幕する東名阪ツアーの告知をした関根さんがこう告げたライブ終わりには、新生アプガの存在が俄然気になってきました。

ところで、元々のアプガにあったアスリートスタイルは、メンバーの入れ替えとともに失われてしまったのでしょうか。
つい先日、こんな動画が上がっていました。
小山星流さんが瓦割に挑戦するという企画ですが、これは元メンバーの佐保ちゃんがライブ中によくしていたパフォーマンスでした。
この動画内で、小山さんはアプガ史上最大枚数の8枚を割って見せました。

失われるどころか、「新破壊王」が誕生してしまいました。

・Fragrant Drive

群青の世界~アップアップガールズ(仮)の出演時間だったお昼には高く昇っていた日も、数時間後、Fragrant Driveが出演する15時35分には徐々に傾きつつありました。
お台場フジテレビ本社前の広場に特設されたステージには西日が差し、特に下手側半分は薄くオレンジがかった光に照らされていました。
空は青く筆で伸ばしたようなかすれた雲が尾を引いています。

Fragrant Driveの2022年は、「胸の奥のVermillion」から始まりました。

個人的には、屋外でFragrant Driveを観るのは初めてでした。
ライブハウスと違って反響がほぼないことから、音の粒は好きなように飛んでいきます。
5人の歌声は、それでもしっかり届いてきました。

MCでは、NPPに初出演ということもあり、板橋加奈さんが「こちらから挨拶します」とわざわざ一言入れて丁寧に振っていたことが印象的でした。

いつもならこの後どこかしらでひと笑いがある(失礼)ところがこの日はそれもなく、片桐さんの「決まったときから心待ちにしていた」辻さんの「寒い中・そして配信で観てくれてありがとう」というコメントが続きました。
このNPPを一回だけのものにせず、夏の開催が決まっているTIFや@JAM EXPOなどにつなげようという思いが見えてくるようです。

2曲目は、三田のえさんが曲振りをしました。
「叶わぬ恋を歌った、この曲です」
イントロを聴くまでもなく、「恋花」だと分かります。

以前のライブレポで、伊原佳奈美さんの動きの柔らかさについて書いたことがありました。
具体的なことについては、それが象徴的に出ている曲が披露されたタイミングで書くとしていたのですが、その曲とはずばりこの「恋花」でした。

注目したい点がサビに集中しており、3つほど書いていきます。

恋を糧にして咲いた花が

右手を掲げ、「花が」のフレーズに合わせて腕を動かす振り付けです。
他のメンバーにはあまりない点として、伊原さんはここで手首をクルっと回しています。
背景が暗く、照明が強く照りつけているステージだと特に、手の白さが照明を反射してキラっと光ります。

この手のひらで踊るよ 君に

「君に」で指を指し下す直前、4カウントで腕を肩の高さにまで上げます。
ここで伊原さんは、手のひらで落ちる花びらを遊ばせるかのように手首を自在に動かします。

散る運命 叶わぬ恋 行き場のない Flower

「運命」で指を頭のてっぺんにまで上げ、辻さんのソロ「叶わぬ恋」へと移るときにしゃがみながら指を下ろします。
なんともいえない優雅な動きでクルクルと指を上げた伊原さんは、指をおろすタイミングを他のメンバーから半テンポ遅らせます。
「叶わぬ」の「ぬ」の発音の時に下ろすような感じです。

どれもサビの短時間でのシーンですが、伊原さん特有のリストのしなやかさが見て取れる場面がこれだけあります。
これらの見どころが、下の動画に詰め込まれています。

こうして並べた動作は正解とか不正解とかいう次元ではないですし、素人が良い悪いを評論家ぶって言うべきことではないと思います。
あくまで好みの問題とお断りしたうえでですが、個人的な感覚としては伊原さんの、滑らかで柔らかい手先の動きはすごく良いなと思っています。
どれほど意識をしているのでしょうか。
リストの柔らかさは、天性によるところも大きいと思います。

ただ、他のメンバーの動きも良く、オリジナル曲との意思をもった違いがわかります。
この「恋花」は、かつての同事務所であり先行して結成されたFlower Notesと言うグループの曲でした。
その当時のMVやレッスン動画を観てみると、Flower NotesとFragrant Driveとで基礎は変わっていないはずなのに結構違って見えます。

先に書いた腕の振りを取ってみても、Flower Notesは、初々しさに似た緊張感を感じるようなイメージに仕上がっています。
これは「恋」の硬さにも結び付けられそうです。
一方で、Fragrant Driveのそれは伊原さんを筆頭に、腕のしなりをつかって「花」の要素を多分に意識した振り付けになっています。
辻梨央さんなど腕のしなりは分かりやすく、揺れ落ちる花が見えてくるようです。

後半戦に入ります。

ふたりのストーリー」、「Everlasting First Kiss」はともに、サビにて真似のしやすい簡単な振り付けがあります。
サビ直前にかけて、板橋さんがフリコピを煽っていましたが、「一緒にー!」と板橋さんが叫んだあと、辻さんがさりげなく「せーの!」と挟んでいました。

「Everlasting First Kiss」のアウトロで拳を上げるところでも、板橋さんの後を継いで辻さんは「もっともっと!」とこれまた本当にさりげなく入れていました。

「思ったことを言えばそれが煽りになる」

煽りのコツはと問われて辻さんはこう答えていました。
現地にいると、誰が言ったかまでは分からないのですが、配信でようやく無形の力に気が付きました。

クリスマスに仙台PITに立った時以上かと思うほど、メンバーはいい笑顔をしています。
「Everlasting First Kiss」で終わったFragrant Driveのライブは、最後の落ちサビを歌い終わった伊原さんの素敵な笑顔で締めくくられました。

・転校少女*

パフォーマンスについては、4人の素晴らしさは言わずもがなでした。
もはや「ここが良かった」と並べ立てることすら軽薄になりそうなのですが、この日は上手さということ以上に、そこに乗っかった思いを感じました。

もう間も無く解散を迎えてしまう転校少女*には、40分間の持ち時間がありました。
披露されたのは、8曲です。

◆セットリスト

前半と後半でテイストが180°変わっています。
前半はフェスや対バンでもおなじみの、フロアを着火する「沸き曲」でした。
Girl*s Time」に続いて「TRIGGER」のイントロを聴いたとき、「いきなり飛ばすなぁ」と思っていたのですが、結果的に前半4曲は飛ばしっぱなしでした。

一方で、後半に入るとバラード系の曲がずらりと並びました。
メンバーが口を結んで向き直り、始まったのが「銀河列車」でした。
銀河を走り出す鉄道から「じゃあね」「元気でね」と別れを告げる歌詞ですが、遠ざかっていく景色とは裏腹に、少しばかりの前向きな感情の芽生えも覚える曲です。
歌とこの日の情景とがマッチしていたので、出来る限りここに残します。

転校少女*が立った屋外ステージは、台場駅やダイバーシティ東京プラザなどに通じるウエストプロムナードから長い階段を下りた、フジテレビ本社屋外広場の1階にあります。
右手には本社屋内7階にまで伸びている大階段があり、上手側を見上げるとあの球体が目に入ってきます。

方向変わって左手、ステージ下手側には、ゆりかもめが走る高架を仰ぎ見ることができます。
休日ダイヤだと4分間隔で運行する自動運転の「新交通システム」が、台場駅を定期的に行き来していました。

とはいえ高架とステージとは少しばかり距離があります。
列車の通過する音が聴こえるほどの距離ではないので、さして気にも留めてはいなかったのですが、「銀河列車」でその存在を大きく感じることとなりました。

銀河のように遠くても
希望を乗せて 車輪は静かに動いてく

1番サビに入るとき、まさに歌詞にリンクするかのようにゆりかもめが通り過ぎるのが目に入ってきました。
ステージで思いを込めるメンバーを眺めつつ、列車が流れていくのが見えたのでした。
台場駅に入っていきます。

そしてラスサビ、「不安を振り払うように」と歌いだすまさにそのタイミングで、ゆりかもめが今度は台場駅を出て先ほどとは反対方向に向かっていきました。
ステージの後ろ側を通り抜け、我々の角度からだと空の先に消えていくように見えます。
スクリーンに映し出されたVJや映像が曲とリンクするというのは時たま観る光景ですが、この日は現実世界が歌の世界と繋がっていました。

定期的に出入りするゆりかもめは、出てくるタイミングもぴったりでした。
MCでメンバーが喋っているときや音量が抑えめのパートでは出てこず、サビに入るかという時に視界に現れてきます。

転校少女*が屋外ステージに立ったのは17時15分と、日没から既に30分以上経っていました。
ステージの後ろからは煌々と照明が焚かれています。
それでも、ライブが始まったころは空の端にまだ明るさがありました。
沸ける曲4曲と消化されていくにつれ、次第にグラデーションは暗さを増し、夜への入り口に近づいてきました。
バラードゾーンに入った5曲目あたりに空を見上げてみると、ライブがスタートした時よりも明らかに空が黒に包まれています。

電車を上に臨む屋外のステージ、まだ陽のなごりが若干ありつつも、分単位で暗くなっていくのを実感するという時間帯、その暗くなる後半にやってきたエモーショナルなセットリスト。
全ての状況が絶妙で、転校少女*のために用意されたとしか思えませんでした。

6曲目「プロムナードの足跡」ではストリングスの音がいつもより強く聴こえました。
伴奏は生演奏ではありませんから、実際にはそんなことはないはずなのですが、銀河列車の光景を観て心を打たれていただけにアンテナが高く立ったのかもしれません。

8曲目の「With You」、最後のパートです。
君と一緒なら」を歌う松井さんの歌声に一段と力が入っていました。

転校少女*のライブを観ながら想像していたのが、今しがた下りてきた階段の上、プロムナードのほうからライブを観おろしたらどう感じるんだろうということでした。
ライトアップされた本社屋や自由の女神像が囲み、向こうに消えていく列車という構図の中、足元から聴こえてくるどこまでも伸びやかなメンバーの歌声を感じたらどんなにっ気持ちが良いだろうかと考えていました。
メンバーカラーのピンクや赤、オレンジや水色に光るサイリウムも、暗闇では綺麗なことだろうと思います。

整えられた舞台の上で、転校少女*はグループ最後となるNPP2022の出番を終えました。

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