見出し画像

受け入れ難いそれ、実はわたしが欲しいものかもしれない。

今日は、グループホームでの午後、入居者さんのほとんどがベッドに横になる時間。
最近入居されたYさんと話をする。
好きな歌手の話にはじまり、行きつくはやはり息子さんのこと、空き家にしている家のこと。

目の見えないYさんは、奥さんの協力があって自宅での暮らしができていた。だが数ヶ月前、奥さんの入院をきっかけに自宅での暮らしは続けるとができなくなる。
介護者の休息のための入院という形で、奥さんが入院していた病院にYさんも入院することとなる。
奥さんの入院が数ヶ月経った今も継続中のため、Yさんはグループホームに入居する運びとなった。
この流れを本人は理解しておらず、自宅に帰れるものだと思っているようだ。
実際、息子さんがどのように話をしているのかは不明だが、本人の理解が及ぶ話し方はされていないのが事実。

彼の話を聞きながら、心から寄り添えない自分がいて心地が悪かった。

これは、相手の嫌いなところを自分の武器として取り入れるチャンスかもしれない!
そう考えて見直すと、受け入れ難いのは、「自分のことを棚にあげていること」。
息子さんとのコミュニケーション不足、関係性の乏しさは双方の影響によるもの。だけど、目の前の現実を受け入れられず、相手のせいにしているようでそんな彼を受け入れ難く感じていた。

自分にも同じようなところがあるから受け入れ難い。そんな自分がいることを認めることも抗っていた。
こんなときこそ、自分のことを棚にあげると、相手に寄り添う隙間がうまれるだろうに。

「自分のことは、一旦棚にあげる!」
これ、意識して使う場面を増やしていこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?