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相談と課題(2)

前回、自身の発達障害について『発達障害支援センター』に相談に行った事を書いた。

何年もの間ずっと抱えて来た悩みを吐き出す事で少し気持ちが楽になったし、自分の特性を明確に指摘してもらえたお陰で頭の整理にもなった。

今回は、相談後に感じた事について書きたいと思う。

相談を終えて私が改めて感じたのは、発達障害特有の得意と苦手の差の激しさが、結局は生きづらさの一番の原因なんじゃないかという事。

得手不得手は誰にでもあるじゃないかと言われればその通りなのだが、発達障害の場合はなんというか…その差が極端過ぎるのだ。

この事を『凹凸症候群』とも言うそうで、人によって何が得意で何が苦手なのかは千差万別だ。

私はこの凹凸の激しさが、人との信頼関係を築きにくくし、結果として人間関係が上手くいかない場合が多いように思うのだ。

信頼関係とは、お互いに相手がどういう人かと認識したうえでコミュニケーションをとり、またコミュニケーションをとりながら相手への認識を深めていく、その過程で築かれていくものだと思うのだが、あまりにも凹凸が激しいと相手から自分という人間を認識してもらうのがとても難しくなる。

自分を一生懸命理解し、コミュニケーションをとろうとしてくれる相手に予想外の言動(自分としては普通にしてるつもり)を繰り返してしまったら、相手は戸惑うし何度も続けば戸惑いを通り越して疲れさせてしまう。

その結果「コイツ、わけわかんない」となるのは当然だ。

例えば私の場合、様々な企画を考えたり企画書を作る事はあまり苦にならずむしろ楽しんで出来るのだが、簡単なビジネスメールの文章を考えるのに30分かかる。

同僚が最短で2年、長い人だと5年以上かけて取った資格を2ヶ月の勉強で取得出来たくせに、単純なパソコン操作がいつまでも覚えられない。

などなど、これが出来るのに何故これがダメなの⁈という事が数多くある。

そうすると「簡単な作業を任せたら、驚くほど出来なかった」とか、逆に「出来ないと思ってフォローしていたら、なんかサクサクやってた」という事態が度々発生するのだ。

これでは信頼関係を築くのは難しいと自分でも思う。

もちろん私なりに凹凸の凹の部分(つまり苦手な事)を埋めようと必死で努力するのだが、極端に出来なさ過ぎて徒労に終わる事も多い。

それならば凸の部分(得意な事)は、しっかりやろう!と頑張ると「本当は出来るのにやらない」「やりたい仕事しかやらない」という評価になる。

ではどうしたらいいのか?

今考えられる最善の策は、やはり自分の苦手がより少ない環境に身を置くしかないと思う。

本当は得意を活かせる環境が一番なのだろうが、私にはそこまで秀でたものが無いので難しいだろう。

もちろん苦手が少ない場所を見つけるのも簡単じゃないが、自分の特性をよく理解して絶対に駄目な場所を避ける事で、ある程度選択肢は絞られてくるのではないか。

考えてみれば、今回の転職は自分の特性に合いそうというのが決め手だった。

ちなみに新しい環境(職場)は、少なくともこれまでよりは苦手が少ない様に感じている。

とにかく今はここで精一杯やっていくつもりだ。

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