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七つのカップ/小野不由美・山白朝子・恒川光太郎・小林泰三・澤村伊智・岩井志麻子・辻村深月

これは面白い!本書巻末の解説(朝宮運河さん)に書かれているとうり日本のホラー小説は1990年代から30年間でブームも幾度かあり、ホラー小説が一般読者に多く読まれる時代に入っています。
正直なところホラーと言えば小野不由美さんと考えていた私が遅れているのを痛切させてくれる一冊です。勿論!小野不由美さんは私の中で三大好きな作家さんですが…
本書には7作の短編ホラー小説が収録されています。特に本書タイトルにもなっている小説の著者、辻村深月さんは「かがみの孤城」しか読んでおらずホラーも書いているのを本書をきっかけに知りました。新しい時代の風を感じさせてくれる若手作家さんなので、本書をきっかけにもっと作品を読みたいです。本書収録の「七つのカップ」もきっと知ってる。現実にすれ違っている。と思わせてくれる現実感のある作品で凄いと驚きながら読みました。ますます辻村深月ファンになりました。

本書収録のいずれの作品も読みごたえのある面白い作品ばかりでした。

時代は少し戻ってしまいますが、同時発売の「影牢 現代ホラー小説傑作集も取り寄せ読みたくなりました。