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#12 日本語優位について(裏テーマは4歳児ママからの質問がなぜ多い?)

インスタグラムのDMでいただくご質問やお悩み相談。
実は、お子さんが4歳、という方から質問が突出しています。

4歳は日本語が整ってくる時期。
幼稚園などで、おともだちと日本語での交流する時間も増え、語彙数もぐっつ増えはじめます。

さらにいえば、バイリンガル育児を始めてから1,2年たつ、という方もいるはず。
もっと英語、話してくれないかなー、とじりじり、”手ごたえ”も欲しくなる時期。けれど、いまひとつ。日本語だけがのびていく・・・。

そんな風に感じる方も少なくはないと思います。
その気持ち、すごくわかります。

しかし、バイリンガル育児において、日本語の伸びと英語の伸びは比較はしません。

基本的に目指しているのが「国産バイリンガル」という時点で、住んでいるのは日本。親も子も当然、日本人だし日本語優位になるのがごく自然なこと。
私の経験上、どんなにがんばっても、日本語年齢マイナス1,2歳になるのが英語です。

2,3歳でおうちで過ごすことが多いお子さんは、日本語と英語の伸び具合に違いはあまりみられないかもしれません。
そもそも日本語もまだ知っている言葉が少ないので、英語との差はつきづらい。中には「英語のほうが得意」「英語優位」の子もみられます。
SNS上に2,3歳の「バイリンガルです」が多いのもそうした段階だからこそ。

しばらくすると「日本語優位になってしまって」という相談が増えます。
昔はあんなに英語も話してくれていたのに…と。

でもそれ、英語が話せなくなった、とか伸びていないのではなく、日本語が急速に伸びているだけです。

そして、日本語は、すごく大切。
とくに、日本で受験していく限りはほぼ、日本語での受験になりますよね

日本語ができないと、算数の問題すら理解できなくなってしまいます…。

極簡単な例をあげれば、算数によくある日暦算。
中学受験であれば、遅くとも小4で出会う問題。

「とある日曜日の15日後の曜日は何曜日か?」
「とある日曜日の15日目の曜日は何曜日か?」

「〇日目」と「〇日後」の違いがパッとわかるかどうかはもはや算数以前の問題。

理科社会も同様。問題文が長文。理科であれば条件も複数つく。それらを読み、理解し、整理できなければ、解答できません。
たとえば、ある年の神奈川県公立高校入試では、算数を除く3科目それぞれにおいて、問題文が1万語を超えていたそうです。もちろん、日本語。

そうです、英語のことは気にせず、日本語は日本語でどんどん伸ばしていきましょう!日本語優位、上等です。

バイリンガル育児、日本語を減らす必要はありません。

日本語優位であることを残念な現象としてとらえるなんてナンセンス。

日本語があって、そこに英語を足していく。
結果的に、会話量の多い親子になります😊。
日本語だけでなく英語でもインプットが増えるからか、バイリンガル育児をしてきたお子さんはおべんきょうもできる子が多い気がします。あくまでも「そうだといいな」という期待をこめた個人的な感想ですが。

結論。

日本語ものばす。
英語ものばす。
そのスピードは日本語優位でよい、です。


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