スノードーム
十二月になりスノードームを取り出す。スノードームの中には当時と変わらず白ウサギが白いもみの木を眺めていた。その光景に懐かしさを覚え子どもの頃の思い出に浸る。子どもの頃の思い出に一人で花を咲かせると階下から家族の呼ぶ声が聞こえた。急いでスノードームを窓辺に置き家族の元へ向かう。
窓辺に置かれたスノードームの中には紅き瞳の白ウサギがいた。白ウサギは白いもみの木を飾り付ける一人の天使を眺めていた。天使は小さな身体を小さな羽を忙しなく動かし白いもみの木を飾り立て煌びやかなクリスマスツリーへと変化させる。白ウサギの瞳と同じ色の球をクリスマスツリーに結びつける。最後に煌めく星を飾り完成。
天使は一息つき地上に降り立つ。白ウサギは「お疲れ様」「飾り付けをしてくれてありがとう」「君のおかげでツリーが綺麗だよ」感謝の言葉を口にした。天使は「好きで飾り付けてるだけ」恥ずかしそうに顔を赤くさせた。
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