見出し画像

白くまアイス

 梅雨明けから数日経過した日曜日の午後三時。おやつの時間。外気温は三六度。体感温度は三七度。熱中症警戒アラートが発令される中クーラーがガンガンに効いたリビングでアイスの白くまを食べてみる。リビングの温度は丁度良い涼しさ。アイスの白くまはキンキンに凍っており簡単に銀の匙では刺し通せない。少しずつ少しずつじっくりと両手の体温で白くまを溶かす。銀の匙が白くまに刺せる程に溶けて「いただきます」そっと口に含みとろける。スッキリした甘さで美味しい。また直ぐに白くまを口に含ませる。止められない。止まらない。何度か繰り返すうちに頭がキーンと痛む。銀の匙を使う手が緊急停止。匙休め。
 白くまを食べている時間心の中に棲み着く知らないざわめきが沈静化。少しの間忘れられる。小さなことだけど大切なこと。願わくば知らないざわめきが沈静化される時間が一秒でも長く続いてほしい。心にもない願いを抱き白くまを食べることを再開する。

スキ・フォロー・コメントだけでも嬉しいです。 サポートもしてくださったらピョンピョン跳びはねて感謝します。