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天然パーマ

 午前六時三〇分。起床時間。まだ目覚めぬ中髪の毛に手を当ててみる。今朝の気温、湿度共に昨日よりも高め。髪の毛は昨日の起床時間よりも爆発気味。一つ溜め息を吐いた。すぐに洗面所へと向かう。洗面所で黄楊の櫛を片手に今朝も爆発気味の髪の毛を梳く。黄楊の櫛は今朝もいい匂いを醸し鼻腔を擽る。少しだけど気分上昇。毎日毎日髪の毛が爆発。その度に溜め息が増える。増える。
 昔は天然パーマが受け入れられず自己嫌悪。クラスメートは天然パーマを羨ましがる。「天然パーマ可愛い〜」だけど真っ直ぐな髪の毛が羨ましい。憧れる。年齢を経る毎に天然パーマを受け入れ態勢が整う。芸術的。個性的。だけど湿度が高いと髪の髪が爆発気味になるのは受け入れられないかな。
 家族からは社会からは天然パーマは受け入れにくい。「ストレートパーマにしたら」今日もまた言われた。何故だろう肩身が狭い。何故だろう窮屈に感じる。何故だろう少し生きづらい。

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