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怪物

「何故、生きたがりの君が亡くなって、死にたがりの自分が生きているのだろう」答えが分からなかった。涙が止まらなかった。この涙は悲しいから?辛いから?君に対して自分に対して不公平だと思っているから?何かに不満を持っているから?

 自分だけが人間と何かが違うと感じたときから、自分は人間ではないと思った。見た目は人間を模している。感情も好き嫌いもある。だけど自分は怪物だ。人間世界に馴染めず、いつも一人ぼっちだった。人間世界に馴染もうとあれやこれや考えて、実行に移すも全然上手くいかず、後ろ指を指された。笑われた。煙たがられた。人間世界で生きるのに向いていなかった。地獄だった。一人になって何年かが経過したとき、君に出逢った。君は「人間だ」と言った。ただ存在することを認めてくれた。人間世界は地獄だったけれど、君がいたから人間世界で生きていきたいと思えるようになった。怪物になっても生きていけると思えるようにもなった。君は知らぬ間に自分の生きる意味になっていた。自分も誰かの生きる意味になれるかな?生きたがりになれるかな?

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