見出し画像

子供のころ自己乖離したきりでさ、とは人前で言いにくい

お元気ですか。ツギハギです。
今日は、割と気合の入った虐待をくらっていた頃にうっかり離人症に陥った上にそれ以来自分が誰なのか曖昧になっちゃった話をします。
あなたも喰らってましたか?虐待。私は母親から喰らっていました。父親はいませんでした。
肉体的暴力、精神的暴力、ネグレクト一通りの虐待を嗜んできましたが、当時は母親に対する愛情も、愛しほしいという欲求もありました。虐待児って大体親のこと憎んでないですよね。

歳のころは10~12歳位だったでしょうか。晴れて欠陥人間としてデビューするその日は突然訪れました。決壊したのは突然でしたが、塵のように積もっていたのでしょうね、アレが。


自己乖離ってなに

正しくは離人症というみたいですが、要は「受け止めきれないストレスを心の分身に身代わりしてもらう」みたいなことだと思います。
詳しい解説は↓のリンクからどうぞ。

私の場合「分身が自分の操縦かんを離してくれない」ような感覚です。いまnoteを書いている自分があの日以前の自分なのか、それとも分身なのか、自分と分身がぐちゃぐちゃに混ざった塊に皮を継ぎ接ぎしたものなのか、よくわかりません。

あの日前後の経緯が正直思い出せない

自分が何歳だったかも覚えていないように、あの日の前後の文脈をよく覚えていません。乖離していたのだから当然なのかもしれませんが。
曖昧すぎて申し訳ありませんが、てめえの供養のためにも思い出せる範囲で書いていこうと思います。

あの日オーバードーズのためのお使いをさせられた

母親は薬物依存症でした。精神科から処方された薬をオーバードーズしては手首を切っての繰り返し。
あの日の母親は確か・・・薬が切れちゃってたのかな?包丁と罵詈雑言を振り回し錯乱状態に陥ってました。子どもの私はそれを止められないし、逃げる場所もありませんでしたので否が応でも向き合うはめになります。「逃げたらお前の縁者を殺して人生を破滅させる」とも脅されていましたし。(今思えば安いハッタリだ。キッザニアでも使われないだろう)
包丁を私に向け「暴れてほしくなかったらトぶための薬を買ってこい」のようなことを言ったのだと思います。近くの薬局で風邪薬だか鎮痛剤だかを買えるだけ買ってこい、と。
あなたが同じことを言われたらどうしますか?いくら市販薬といえど意識が朦朧とするまでエビオス錠よろしくがぶ飲みするのが体と脳みそに良い訳ありませんよね。

だから「薬を買ってくる代わりにもうODはやめて欲しい」と交換条件を提案しました。「手首を切るのはやめて欲しい」だったかもしれません。ここら辺から記憶が曖昧です。
母親は私の条件を快諾しました。んな訳ねえのに。ヤク中が約束なんて守るかよ。でもお前はそれを信じるしかなかったんだよな、わかるよ。買ってこない選択肢もなかったろうしな。

黄色い薬局、突っ伏す母親、歪む視界引く血の気

ここからの記憶はひどく断片的です。
当時の住家から商店街へ向かう坂を上り薬局に着いた私は、カウンターの薬剤師の女性にありったけの薬が欲しいと告げました。
感じていたことは「内装がひどく黄色く見える」ことでした。何を話したか、何を買ったかは覚えていません。
次の記憶は家で突っ伏す母親。薬を買って帰った直後なのかしばらく後のことなのか、わかりません。母親が薬で酩酊していたのか、自分の血にまみれていたのかも覚えていません。いずれにせよ交換条件はすぐさま反故にされたのでした。
覚えているのは母親の姿を見た私の何かが、取り返しのつかない壊れ方をしちゃった感覚。例えるなら・・・会社で同僚が派手に落としたマウスを振ってみるとカラカラと大事なパーツがはねる音がする。それを見て「あー笑」と目を合わせる。2日後マウスは動かなくなり交換に出される。
良い例えかどうかはさておき。当時の私は全身から血の気が引き意識が遠のく感覚に襲われました。視界が歪み、ズレて固定される。寝起きの乱視持ちの視界。景色が二重になる。
ただ、片方の景色は「私じゃない私」が見ている。いや自分こそ「私じゃない方の私」だ。本体から幽体離脱したような感覚。
もげた腕が二度と生えないように、元にはもどれない取り返しのつかないことになったという実感だけがありました。

イメージ図。描いてから思ったけど当時の自分はもっと幼かったし、無理やり引きはがされる感覚でもなかった。

何もしてないのに壊れた!

〇〇チャン、何も、してないのに、壊れませんヨ❕❓^ー^;
次の、土曜、空いてるカナ?焼き鳥でビール🍺といきたい今日この頃(爆)

おじさん構文で誤魔化したいくらいにぶっ壊れちゃいました。鏡を見れば即ゲシュタルト崩壊するくらいに自己が曖昧になり、洗面台や風呂の鏡を前にするたびに立ちすくむ日々。
自分の操縦かんを絶対に離そうとしないもう一人(二人?三人?11人?)の自分。
あの日、それからどうなったのか記憶はありません。思い出すべき記憶とも思っていません。

もう一人の自分が狂暴すぎる

自己防衛のためなのでしょうか、あの日生まれたもう一人の私はめちゃくちゃに攻撃的で狂暴でした。一切の教育を受けていない狂暴さというかスタンドでいうところのパープルヘイズというか。
そして始まる「普通を取り戻す日々」と「●*#’+に復讐する日々」
RPGってエネミーを倒すとアイテムをドロップしますよね?ドロップアイテムを自分に縫い付けて「パッと見人間っぽい形」に成形する・・・。
そんな全てのRPGを過去にする超感動大作!カスタマイズは100万通り!衝撃のラストは君の目で確かめてくれ!(クソゲー煽り文)


こう書いてみると、手塚治虫のどろろって大体そんな話だった気がします。
さて、私が決定的にぶっ壊れちゃったきっかけの話はこれでおしまい。たった一回の出来事でこうなった訳じゃないし、壊れた後も同じような生活はしばらく続きます。
もともと無能で臆病で他人に甘すぎる子どもが、有能な捕食者を気取って色々な失敗をする話はまたいずれ。
あなたは本当にあなたですか?それを証明できますか?
ではまた。

いいなと思ったら応援しよう!