最後から2番目の「恋物語」じゃなくて「挑戦物語」です。64
出版記念講演会がはじまりました。
ステージの隅に司会の方用のコーナーが設けられているだけで、あとは何もありません。
拍手に迎えられて、いつもYouTubeやFacebookの画面で見る著者さんがとことこ歩いて出てこられました。
大きなスクリーンにスライドが映し出されて、お話が始まりましたが・・・
さすがに関西人、なんだか芸人さんのトークショーのような、さだまさしさんの歌があんまりないライブのようなそんな感じです。
客席の中央にあるVIP席の方とのやり取りや、アイドルうちわを持ったファンクラブのような方達とのやり取りなど、想像していた出版記念講演会とはちょっと様子が違います。
いやいや、世の中にはいろいろな世界があるのですね。長生きして、いろいろなことに首を突っ込んでみるものですね。
びっくり、楽しい時間を過ごさせていただきました。
著者さん、運営スタッフの皆さん、出版界のおやっさん、一緒に行ってくれた二人の娘たちに感謝です。
会場を出ると、雨の心配はなくなっていました。
「ご飯でも食べて帰ろうか」
「そだね~、どこにする?」
地下鉄の駅に向かい、エレベーターを乗り継いでホームに辿り着き帰路につきました。
都内の地下鉄はエレベーターがありますが、路線を乗り換えるときは大変です。
それぞれの路線のエレベーターやホームを経由したり、目の前に階段があっても回り道をしてスロープやエレベーターを探したり。けっこうな移動距離です。
私は今電動車いすを使っているので問題はありませんが、歩くことが大変な方や、自走式(手で車椅子を漕ぐタイプ)の車いすの方などにはハードルが高い問題ではないでしょうか。
そして、慣れない私は絶対迷子になります。
なので、1人の時には駅員さんに案内をお願いして一緒に行っていただきます。
こういう時も、車いすって都合が良いですよ。
車いすでなかったらいちいち乗り換えのために一緒に行ってくださいとは言えないですよね。お得です。
娘たちと夕ご飯を食べ、ひとしきりおしゃべりをして、途中駅で別れ、
それぞれの家に帰ります。
天気予報を見ると私の自宅の最寄り駅は小雨程度のようです。
うまくいけばバスで帰れるかなと思いながら駅員さんに声をかけました。
残念ながら駅員さんに案内いただいた電車は、ぎりぎりでバスの時間に間に合いません。
ホームで駅員さんをまっている間に電車を2本見送りました。
「あ~あ、この電車に飛び乗れれば、バスに間に合うのになぁ」
「乗っちゃおうかな」近くにいる人にお願いすればきっと大丈夫な気がします。
降りるときも、お願いすれば降ろしていただけそうです。
でも、駅員さんが手配してくださっているし、それはしてはいけない。
そう自分に言い聞かせて、次の電車を待ちました。
駅の近くに住みたいなぁと思うちょっぴりお疲れモードの車椅子おばあちゃんです。