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奇虫飼育のケージについて

 生物を飼育する場合は犬猫なと大型のものじゃない限り、飼育ケージを用意します。奇虫飼育の場合は特に当たり前ですね。毒を持っている生物もいるのですから、より頑丈でロックされる物が望まれると思います。

●Hydra1517
 私がタランチュラ飼育で使っているのはコトブキ工芸のHydra1517です。

Hydra1517

 ほぼキューブのガラス製です。天板はプラスチックで細かく空気穴があります。タランチュラなら10cm以下の生体に使えるんじゃないでしょうか。安定性がある反面、熱を持たないために中の温度が低くなるようです。今現在このケージで飼育しているのは『サジマズブルー』『ブラジリアンホワイト&レッド』『モザンビークホーンドバブーン』『ネオンブルー』の4頭です。

●ReptiZOOの縦型ケージ

ReptiZOO

 この縦長のケージはtropicalGEM手稲本店て『モザンビークホーンドバブーン』を購入した際にモザンビークホーンドバブーンが入っていたケージです。そのまま購入してきました。スリムな縦型なので陳列する際に見映え良く収まります。やろうと思えばテラリウムやパルダリウムなんかも可能です。ただ高さ15cm×幅7.5cm×奥行7.5cmというコンパクトな容量のため小さな個体しか入れません。LS5cm前後の生体用だと思って使っています。今は『ブラジリアンサーモンピンク』×2頭と『ウサンバラスターバーストRCF』に使用しています。使えなくなるのも時間の問題ですがね。

●クリアスライダー
 そしてあまり使用していないのですが軽くて扱いやすいケージがクリアスライダーです。

 上蓋がスライドして開閉するため片側あるロックを下ろすと頑丈に封鎖されます。爬虫類でもタランチュラでも、まず開けることはできません。完璧と思われる強固なケージですが、空気の流れが悪いので穴を開けなきゃ使えないです。ケースの横と天板にドリルで穴を開けて、空気の通りを良くして使用してます。『イエロージャイアントヒヨケムシ』に使っています。ヒヨケムシは第1脚の触肢の接着を利用して登ってくるのでロックが重要だと思います。

●DAISOスライダーケース

DAISOスライダーケース

 正直コスパ最高です。(大)でも300円、(小)はなんと100円。小さい方にはタランチュラ🕷️とサソリモドキの幼体を、大きな方にはサソリ🦂とヘビ🐍で使用しています。特徴としてはスライド式の天板が(小)の場合はロックがきつくそのまま使用可能ですが、(大)の場合はほぼロックされません。ですので基本立体行動が可能な生体には使用できません。爬虫類やタランチュラに使用する際には加工が必要となります。私は蓋とケースにネオジム磁石を加工取付して簡単にスライドをしないようにして使っています。これで人間の手で開閉するのもわりと一苦労するようになりました。
 そしてもう一つの特徴は空気穴の少なさです。上部蓋にスリットがあるだけでその数も多くはないです。ドリルやハンダゴテで穴を開ける必要があると思います。
 加工の手間はありますが、圧倒的なコストパフォーマンスの良さです。しかし今全国的に売り切れ状態です。代替品も発売されましたが、蓋が透明ではないし蓋の動作がイマイチなので見送っています。

●DAISO飼育容器

DAISO飼育容器

 これは昔からある飼育容器で超スタンダードな形です。300円と500円の2種があります。最大の特徴はやはり圧倒的なコストパフォーマンス良さ。そして他の容器と比べ物にならない上蓋のスリットが最大級のメリット。クワガタやカブトムシの場合はその飼育環境のせいでコバエの出入り口になりますが、奇虫飼育には関係ないので素晴らしい容器です。私はヒヨケムシの小さめの個体に使用しています。ただ(大)は店舗で見かけますが、(小)は夏休みを前に売り切れ状態です。残念ですね。

●プリンカップ
 あまりにも小さい個体は生活範囲を狭めて餌を捕りやすくするために通称プリンカップを使用します。

 大小ロングなどたくさんのバリエーションがあります。
 我が家ではハサミムシやアリジゴク、そしてタランチュラの最小種トリニダードドワーフタイガーランプに使用しています。小さい個体飼育や輸送の時に使うくらいですが、大型種でも成長過程の最初の方には必ず使います。様々な大きさがあり必要なくなれは躊躇なく捨てることができます。唯一空気の通りが悪く蒸れの可能性が考えられるのでピンなどで穴を開ける必要があります。
 ちなみにハエトリグモはスタバのカップで飼育しています。

意識高い系のハエトリグモです。

 様々な飼育ケージを使用していますが、あまり広いと餌を見つけにくく狭いと成長の妨げになるのて注意が必要です。
 他の奇虫飼育者さんはどんなケージを使用しているのでしょうか?

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