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ロックンロールを愛するすべての人へ

こんなタイトルの文章、既に世に溢れすぎている説があることは否めない。







この記事を開いてくださったあなた。
あなたがロックンロールを愛していてもそうでなくても構わない。
今日が、あなたにとってのロックンロール記念日、もしくはボヘミアンズ記念日、またはそれらの前日譚となることを願います。

そう!THE BOHEMIANSの話題です!ヤッター!



2024年9月22日日曜日、THE BOHEMIANS(ザ・ボヘミアンズ)という日本のロックンロールバンドが全国ツアーの初日を迎えました。 

誰?どんなライブ?知らんがな?
待って!帰らないで!画面を閉じないで!ちょっとだけ!ちょっとだけでいいからご覧になって!
↓↓↓こんな感じです↓↓↓

ツアー前突然開設されたばかりの公式Instagramより



彼らにとって11枚目となるフルアルバム「Ultimate Confirmation」通称アルコンが8月7日に発売されました。そのリリースツアーとなります。

その名も「アルティメットコンファメーション活動ツアー 2024 〜本物の旅〜」

初日は東京、高円寺HIGH。早々とソールドアウトした公演でした。

コロナ禍に突入後、アルバムを引っ提げた全国ツアーというのは実に5年ぶり。2021年にはアルバムを出していたもののリリースに関するライブは東名阪のワンマンツアー。2023年には札幌から福岡までの全国ツアーを敢行しましたが、新曲のリリースはありません。

まるっと新曲初披露の全国ワンマンツアーというのが、バンドにとっても既存リスナーにとっても久しぶり、コロナ禍以降のリスナーにとっては初めてだったのです。

特別な感情を抱いて迎えざるを得ない理由が他にもありました。
2023年にバンドメンバーが一人脱退し、それから初めてのアルバムでありワンマンツアーでもあるのです。

その件とTHE BOHEMIANSに対する私の感想などは、noteを始めるきっかけとして序文に記してあるので良かったら参照してみてください。



そんなこんなで、期待と緊張の入りまじる夜が始まりました。

※セットリストのネタバレはありません。


本当は長々と前置きなんか書かずにあの夜に何があったのか、それだけを記したいんですよ。



ステージ上部にはまばゆい「THE BOHEMIANS」の電飾。天井のライトがぐるぐるとめぐり、未だ主役が不在の各ポジションを照らしていました。
会場BGMは久し振りにメンバーの用意したものが流れています。


追加して焚かれるスモーク、大きくなるBGM、暗くなる会場に拍手が沸き起こり、お決まりのSEが流れ始め、観客たちは曲に合わせた手拍子をしながら主役たちの登場を待ちます。

ギタリスト、ベーシスト、サポートドラマーにピアノマンが順に登場し、その都度沸き立つ歓声、歓声、歓声。大勢が息を呑み期待に胸を高鳴らせ、セッティングを見守る中、早々に1曲目のイントロが鳴り始める!ステージが更に明るく照らされる!満を持してボーカルが登場!

いよいよ、というこの瞬間が私は一番好きです。一気に種が弾け花が開くような、ドミノの最初のひとつを倒した瞬間のような気持ち。

ロックンロールのライブがそこにありました。
いや、それ以外何があったっていうんだという話なんですが、ロックンロールがあったんです。どこまでいってもロックンロールでしかない。ロックンロールだけがそこに存在していました。


ロックンロールだけがあるとは?


私にとって、ロックンロールとは全てが揃っているものです。
完成も未完成も、強さも弱さも、ロマンチックも喧騒も、縦ノリも横ノリも、ジャンプもダンスも、成熟も未熟も、純も不純も、未来もノスタルジーも、愛と夢と勇気と挫折と孤独も、優しさと後悔も、とにかく全部あることです。
そして、とても楽しいということ。
それが私にとってのロックンロールで、出会い頭にTHE BOHEMIANSから教わったと思っていることです。



あの夜、ロックンロールだけがあった。

つまり、すべてがあった。

そして、とてもとても楽しかったんです。



初披露の曲の幾つかは早速ライブアレンジが加えられ、その完成度に驚かされたし、ボーカルの煽りにうまく乗せられて、思わぬシンガロングやコール&レスポンス、飛んだり跳ねたりすることが沢山ありました。何度も聴いてきた定番曲達に不思議と退屈さは感じられません。曲順がどうとか珍しい曲に対してもっと聴きたい曲があったとかそんな感情はまるで湧いて来ず、いや、とか、でも、とか考える間もなく、手を挙げ声を上げ踊りときめき笑う2時間でした。

ツアーファイナルやセミファイナルでこそ遭遇出来るような演奏やパフォーマンスの完成度と、それに比例する巨大な熱狂と歓声。それらがさも当然のように繰り広げられた、初日らしからぬ初日。

こんなに楽しかったんだなぁ、ロックンロールは楽しいんだ。THE BOHEMIANSのライブはこんなにも楽しくて仕方ないんだ。これがTHE BOHEMIANSのロックンロールなんだ。

そんな風に、何度も何度も確かめ合うようなライブでした。

抜けたメンバーのことを想わない日はないし、ライブ中に過ぎらないこともない。あの空間には、楽しさや愛や歓び、幸せや期待が、寂しさもたくさんの思い出も引き連れながら満ち満ちていて、全て巻き込みながらこんなにも楽しく踊ることが出来るんだと教えてくれました。






特別な体験をした時、それを非日常と呼ぶことがある。或いは非日常と呼称して特別な体験を提供する場合もある。
実際には全て地続きの日常である。
興奮冷めやらぬ夜が明け、何分何秒何時間と過ぎていく内に、あれは夢だったのではないかと錯覚し始める。違う。夢などではない現実で、そんな夜があるのが私の日常だ、と噛みしめる。




ロックンロールを愛するすべての人へ。





こんなタイトルの文章、既に世に溢れすぎている説があることは否めない。
ロックンロールとは何なのか、人によって色も形も違うだろう。
けれどどれひとつとして嘘ではない。すべてが本心をもって語られ、情熱を注いで書き連ねたものだろう。
この記事も、2024年9月22日のTHE BOHEMIANSが私にもたらしたそのひとつである。







もうさ、ここまで読んでくれた方には悪いんだけどさ、この程度では何も分からないでしょ?あの夜のライブがどんな風に楽しかったかなんて。伝わってるとは思えないんですよ。音楽ですよ?ライブですよ?言葉だけで、見ても聴いてもいない人に分かるわけがないんですよ。分かってたまるかってんですよ。さて、そんなライブから始まったロックンロールのツアーはまだまだ続きます!!


記事公開の本日9月27日は地方初日にあたる仙台でのライブでした。10月26日の山形まで、ツアーはまだまだ続きます。そして嘘みたいですが各種プレイガイドにて全箇所まだチケットが買えるらしいです。本当に…?どういうこと…?

公式HPよりスクリーンショットした画像です


画像が見にくいという方や、グッズ情報その他も見てもいいよという方は下から直接公式HPへどうぞ。


今回のツアーにまつわるインタビュー記事が下記になります。写真がいっぱい!嬉しい!







最後はあからさまに宣伝でした。ファンが好きなものについて書いて宣伝をしないわけがないじゃないですか。というわけで、どうぞよろしくお願いします。


そして、最初に書いた通り、この記事を読んだ日があなたにとってのロックンロール記念日、もしくはボヘミアンズ記念日、或いはその前日譚となることを願います。

すべてあるのが私にとってのロックンロール、ひいてはTHE BOHEMIANSのそれだと文中で述べましたが、本当にすべて揃っているかというとやはり言い切れないところがあります。すべてに含まれないもの。彼らにはないもの。それがあるとすれば暴力と犯罪とメタル要素と大きな魅力に伴うような大きな拡散力くらいです。

可笑しくてかっこよくてロマンチックでドキドキのワクワクのぎゃんぎゃんに楽しいんだから!

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