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「夏詣」って何だろう…

あっという間に到来した本格的な夏、そういえば「夏詣」って言葉ご存じでしょうか?

夏詣(なつもうで)」という言葉を聞いたのは昨年夏に長野県へ旅行したときのこと。

東御とおみ市にある海野宿うんのじゅくという江戸時代の情緒が漂うところに行きました。そこは(北国)街道沿いにあって、午前中から夏の強い日差しのなか街道の始まりにある神社に立ち寄りました。

白鳥神社は真田氏由来の神社

その神社の名前は「白鳥神社」、私の故郷にあった神社の雰囲気を想起させる面影は落ち着いた佇まいでひとめで好印象な場所だと思います。

境内では丁度毎年8月に開催する夏祭りの準備をしているところでしたが、暑いさなか樹齢の長い大きな木🌲がいくつかあり、木陰で少々涼めるかなと祭りの準備をする脇を通り境内を進むと拝殿はいでんの両脇に気になる提灯。見ると「夏詣なつもうで」と書かれています。

白鳥神社の社に「夏詣」の提灯

「夏詣」という書体、神聖なひびきが印象深いですが、それでも当地ならではの行事なんだろう…とそのときは思っていました。

夏らしく白地に風合いのある書体で書かれているのが印象的

旅行から帰って写真を見直してたら気になったのでググって調べてみました。すると「夏詣」はお正月に神社へ初詣の夏バージョンのようです。

平成26年に東京 浅草神社で始まり全国の神社・仏閣に拡大していてお正月から半年経った節目として7/1日以降に詣でることのようですね。

夏詣とは?
我々日本人は大晦日に「年越しの大祓」で一年の罪穢れを祓い清め、
翌日の元日は新しい年に始まりとして、
その年の平穏を願い神社・仏閣に詣でる「初詣」を行います。
その始まりから六ヶ月、
同じく罪穢れを祓い清める「夏越しの大祓」を経て、
過ぎし半年の無事を感謝し来る
半年の更なる平穏を願うべく、
年の半分の節目として、
七月一日以降にも神社・仏閣に詣でます。
この新たな習慣を「夏詣」と称して、
我が国の守り伝えるべき風習となるよう、共に育てていきたいと思います。

下記に続きます

令和6年 夏詣*参画神社・仏閣
平成26年(2014)に浅草神社から提唱された「夏詣」。
今年は10年目を迎え、浅草から台東区、そして東京から全国津々浦々の神社・仏閣へ広がりを見せています。
過ぎし半年の罪穢れを祓い清め、来たる“残り半年のはじまりの日”として、その節目を大切に想う我が国の新しい風習として共に育てて参ります。
それぞれの神社・仏閣にて、それぞれの夏詣が展開されております。
是非お近くの神社・仏閣へ足を運ばれ、「夏詣」をされてみてください。
*地域の神社や仏閣が連携し夏詣企画もございます。
※情報は随時更新いたします。
[参画神社・仏閣数] 神社513社 ・ 仏閣25寺
合計538社寺

ニッポンの新しい習慣づくり夏詣実行委員会
https://natsumoude.com/


「夏詣」のもうでるという言葉にはどことなく古式ゆかしい響きと、子供の頃夏のさなか蝉の声聞きながら神社の境内で遊んでいたこともあって懐かしく親しみを覚えました。

皆様のお近くにも参画している神社・仏閣はあるかもしれません。ちょっと探してみてはいかがでしょうか。


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