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「お金をいただくこと」で発生する責任とその難しさ(2024/06/23)

 私は長らく会社員や非正規雇用などのいわゆる「被雇用者」として働いてきまして、現在もメインの収入は雇用契約によるものです。数年前まで、ジブンが「雇用される」以外の収入を得ることなど1ミリも考えておりませんでした。

 一時期、知り合いの方からお声がけをいただき、「業務委託」の契約として、個人間でのお仕事(イラストではない)をさせていただいたことがありました。このとき、「仕事」をして、その「報酬」としてお金をいただいていたものの、雇用契約の仕事とは違う緊張感がありました。なんというか、上手く言えないのですが、「発言の不自由さ」みたいなものを感じました。もともと知り合いだったのでなおさらです。

 「組織」から「雇用」されて働いていたときは、組織内のポジション的にもそこまで責任を負う立場でなかったので、自分の失敗の責任は最終的には上長が取りますし、言い方が悪いですが、よほどの目立ったサボタージュが無ければ、規定の就業時間の間にその場所に居れば給与は発生します。

 しかし、個人として仕事をするとなると、程度の差こそあれど責任を全て自分で被ります。これ、文字にしてみると「当たり前でしょ」と思うところなのですが、自分が実際にそれを行う前は、「規模の大きい事業を展開する場合」とか、「店舗を構えて個人事業主になる」レベルの場合のことを想像していたのです。

 ですが、私の場合は本当に僅少な額の細かいお仕事ですけど、「個人として仕事を請ける」ことの責任の重さみたいなものをそこで初めて感じたわけです。(※組織から雇用されている人でも、責任の重い大きな仕事をしている方もたくさんいらっしゃいますから、そのような方の場合は、また違う感想を持つかもしれません。)

 「お金をいただいた人」に対しては、そのお仕事の最中は自由に発言しにくかったですし、当時の私の報酬の額でそのような気持ちになるのですから、企業間での「スポンサー」の取引では、スポンサーに何も言えないというのは想像にたやすいと思いました。

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 趣味以下レベルの話なのですが、SNSなどで簡単なイラストを投稿してきたところ、私はどうやら他の人の平均(という尺度があるのか分かりませんが)より絵が上手いらしく、有償でも一部で需要がありそうだということが分かってきたので、「複業」として、イラストをマネタイズしていく計画を水面下で進めております。

 小学生のころまでは、イラストや漫画を描くのが大好きな子どもでして、当時は「将来マンガ家になりたい」などと思っていました。しかし、中学生になっていろいろ現実が見えてきた段階で、他の諸々の事情も重なり、漫画やイラストを仕事にするのは無理だろうと早々に諦めました。趣味として絵を描くのもその頃からほとんどなくなりました。

 そこから約20年以上、イラストを描くことから離れており、イラストでお金もらうことなんて1ミリも考えておりませんでしたが、いろいろなきっかけが重なり、マネタイズを試みることになりました。そのきっかけのうちのひとつは、ここまで個人間売買取引のハードルが下がっている現代において、

「【ジブンの好き(少しだけ得意)なことで挑戦してみる】ことをやらないと、死ぬときにぜったい後悔する」

と思ったことです。

 ここ数ヶ月で、たまたま個人的にお声がけいただいた方から数人と、有償のイラスト作成の取引をさせていただく機会がありました。

 ここでも、「お金をいただいて絵を描く」などという初めての経験をしたわけなのですが、有償であるがゆえの、いろいろな気付きや学びがありました。そのへんは、また別の機会にでも投稿できればと思います。

 それでは、また。


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